こんにちは。渡邊です。
先日、ボーク重子さんの講演で感じたことを書きましたが、今回は第二弾です。
先日の内容はこちらから↓
https://iot-makers.co.jp/blog/?p=1144
前回はパッションが大事という内容でしたが、
今回は、目標設定とコミュニケーションです。
ボーク重子さん曰く、
「ゴール設定して確実に目標にたどり着くことは、一種の能力だ!!」と。つまり、PDCA(※)を回して、夢や目標にたどり着くという能力は、教育することが可能ということです。
(※)PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、目標に対する行動を改善していく手法です。
ちなみに、現在、アメリカのメジャーリーグで活躍中の大谷選手(野球選手)も高校生の頃から、プロ野球で活躍するために、目標設定・実行の仕組み、すなわちPDCAサイクルを回すためのマンダラチャートというツールを使っていました。そして、あの大活躍です!!
ボーク重子さんは、その中でも、夢や目標設定をすることが非常に重要だと仰っていました。娘さんのスカイさんも、日本とアメリカの高校生は、大きな違いはないと言っていました。ただし、アメリカの大学は、大学をリベラルアーツの内容で選ぶと。これは100年前から変わらないプログラムで、本当に好きなことを見つけるためには、いろいろな世界を幅広い視野で知らなければいけないということらしいです。
リベラルアーツについては、下記の記事が参考になります。
https://toyokeizai.net/articles/-/13697
つまり、リベラルアーツの言葉の意味どおり、自分で好きなことを探せる自由があるということです。
大谷選手が使っていたように、PDCAサイクルを回すためのツールは、非常にたくさんあります。ただ、夢や目標を設定するツールは、あまりないのではないでしょうか?
それは、その設定自身が、非常に奥深いものだからだと思います。
自分が生きている意味は何か?社会貢献とは何か?我々の世代が、後世に残すことは何か?などなど。
そういう哲学的なこと、歴史的な背景なども考えていかなければ、本当の意味での目標は見つからないのかも知れません。
海外ではそのような教育をしているということです。
日本ではどうでしょうか?
グローバル化で海外の人と一緒に仕事をすることが、今後はますます増えます。日本人同士でも、会社組織やチームで仕事をするときには、協調性や協働性を求められます。日本人は文化が同じなので、あ・うんの呼吸で通じる部分もありますが、海外の人は通じません。そのときこそ、意見を言い合う文化も必要ですし、仲良くなるための共通言語として、歴史や文化、哲学やアートといった、リベラルアーツが本当に必要なのではないかと思います。
さらに、ボーク重子さんのご家庭では、社会的なトピックについても興味を持ち、自らの意見を言う習慣をつけるためにも、夕飯で必ず、社会的なトピックについてコミュニケーションをすることを重要視していたそうです。
例えば、同じ記事、同じ本、ニュースについて、家族で意見交換をするなど。
そして、ボーク重子さんは、わざと天の邪鬼な意見を出して考えさせるようにしていたとも(笑)。
それに対し、娘さんのスカイさんも、幼少の頃から、さまざまな人のいろいろな意見を聞けて、視点や考え方が増えたと言っていました。
さまざまな体験や社会トピックなどに触れるということは、その中から、興味を持つ分野ができ、さらにはそれが自分の目標設定になり、努力を継続することによって社会に貢献できる、という良い循環が生まれると思います。そして、それが自己肯定感につながる、そんな教育を弊社も目指していきたいなと思いました。