めざましく発達する自動翻訳の技術。
この技術の発達・普及と共に、 英語学習について考え方が変わってきそうです。
以下、日本経済新聞から抜粋です。
語学力より異文化理解 自動翻訳、世界を一つに
東京五輪・パラリンピックでたくさんの外国人客が日本を訪れる2020年。小学校では英語が正式教科となる。同じく20年。政府は人工知能(AI)を使った同時通訳システムの実用化を目指す。
自動翻訳時代に、果たして早期の語学教育は必要なのだろうか。未来のグローバル教育のあるべき姿を考えた。
「うちの保育園の子どもたちにはグローバルで活躍できる人になってもらいたい」。
こう話すのは保育大手、ポピンズの轟麻衣子社長(42)。
「国際教育に力を入れているので一度現場を見てみませんか」。誘いを受けた僕(25)はある日、「ポピンズナーサリースクール馬込」(東京・大田)を訪れた。
〜中略〜
まずは自国の文化、環境をよく知り、他国との違いに気付く。自ら問いを立て、話し合いながら解決する。グローバル・コンピテンス教育の肝だ。最近は英語教育に力を入れる幼稚園や保育園が多いが、馬込の園では「ほとんど英語の指導はしない」(折原さん)。轟社長はグローバル・コンピテンスを伸ばすには「言語習得よりも本質的に重要なことがある」と考える。
※グローバル・コンピテンスとは国際社会で生き抜く能力のこと。自動翻訳が普及すれば、必要とされるのは言語能力よりも人間力。「世界を探求する」「他者の視点に立つ」「行動を起こす」「アイデアを伝え合う」。
(出典:日本経済新聞)
自動翻訳の技術が発達・普及すれば、 外国語を学ばずとも外国人とコミュニケーションが取れ、 異文化交流やビジネスの場でも言葉の壁がなくなります。
大きな社会変化です。 ということは英語は必ずしも学ぶ必要がないのでは・・・ と考えてしまいます。 「語学力より異文化理解」納得です。
ただ、間違えて捉えるべきではないことがあります。 この記事は 「外国語の習得よりも異文化理解が大事なのではないか」 ということを考えさせてくれるものであり、 言語(母国語)の習得について軽視するものではありません。
つまり、 日本人であれば、 日本語の言語力が重要であるということです。
言語力とは 「言語を用いて思考し、正確にコミュニケーションをとる能力」 (考える、聞く、話す、読む、書く) 」のこと。記事からも、「問いを立てる」「話し合う」など、 言語力の重要性がわかると思います。
すごく身近な例で言えば、 「算数の成績を上げるためにまず国語の勉強をする」 という話を聞いたことがあります。 言語力がないと問題文が理解できず、解けないのです。
先ほど社会が変化していると述べました。 社会変化と日本教育についてざっくり表現すると、 以下のようになるかと思います。
グローバル人材が必要 ↓ 英語必修化 IT人材が必要 ↓ プログラミング必修化 (大学入試でも文系理系問わず情報技術の科目が検討中) 次はどんな人材が必要になる?? ↓ 必要な教育は??
社会変化によって教育が変化していることがわかります。
みなさんは今回紹介した英語教育を含め、 これからの教育について、 どのように考えられますか?