こんにちは。渡邊です。
新年度に入りましたね。新社会人の方々も、やる気と希望に満ち溢れていることと思います。
今日は、それにちなんで、就職活動で企業はどんな能力を求めているか?を考えてみたいと思います。
就職活動に関係する大学生、または、その保護者などにとって、企業が新入社員に求めている能力は、非常に気になるところだと思います。
企業が学生に求める能力・資質はどのようなものでしょうか?また、それは変化してきているのでしょうか?
新卒に求める資質・能力
PRESIDENT Onlineが行った取材によると、リーマンショック以降、100社以上の大手企業が、新卒人材に求める資質・能力は、主に下記の6つとなっています。
(1)チャレンジ精神(変革する力、バイタリティ) (2)チームワーク力(共感力、チーム志向) (3)コミュニケーション力(論理的思考、伝える力) (4)リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力) (5)主体的行動力(自律的アクティビィティ、やりぬく力) (6)グローバル素養(異文化受容力、語学力) |
PRESIDENT Online 2015.3.11より抜粋
採用で重視する資質
また、週刊ダイヤモンドの2011年の記事によると、採用で重視する資質は、上位から順に下記の通りとなっています。
①コミュニケーション能力 ②熱意・意欲 ③主体性 ④行動力 ⑤論理的思考力 ⑥創造性 ⑦協調性 ⑧リーダーシップ |
週刊ダイヤモンド2011.2.12より抜粋
ポテンシャル採用が多い日本
一部の技術系学生を除き、日本企業の多くはポテンシャル採用です。従って、専門性よりも資質を重視する採用となっています。また、2011年と2015年を比較するとほとんど内容が同じなのが分かります。
上記を見てみると、どれも社会人にとって、必要な能力であることが簡単に分かりますね。
今日はその中でも、最も重要だと考えられているコミュニケーション能力について考えてみたいと思います。
コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、理路整然と流暢に話したり、プレゼンテーションが上手だったりというイメージが強いかと思います。
しかし、あらゆるビジネスの世界にとって、重要なのは、相手のニーズを聴き、何を欲しているのかを理解することです。
会社は、顧客のニーズを理解して、商品・サービスを提供しなければ、売れません。企業に属するビジネスパーソンも、会社の進む方向性や上司の考え、同僚が望んでいることを理解して仕事をしなければ、組織として機能しません。また、組織で高い評価も得られないでしょう。
3つの力
つまり、コミュニケーション能力は、
①相手の話を論理的に整理して理解する力
②ポイントを絞って質問できる力
③相手の話を踏まえて、論理的、具体的に説明できる力
に裏づけされています。
また、コミュニケーション能力は、チームワーク・協調性の前提になるとも言えます。どのような企業や部署でも、一人で仕事をしているわけではありません。
変化が激しい社会の中で、迅速に成果を出すためには、周りを巻き込んで行くことが求められます。コミュニケーションが円滑に行えなければ、チームで何かを成し遂げるのは困難です。
さらには、主体性も関係します。主体性がないとコミュニケーションを円滑に行おうとしないかもしれません。各自が、それぞれ主体性を持って取り組むからこそ、コミュニケーションを円滑に行おうとするのです。
つまり、コミュニケーション能力は、ビジネスのあらゆる場面で必要な能力であり、企業が最も重要視する能力であるということは、容易に理解できますね。
それでは、コミュニケーション能力はどのように育てるのでしょうか?
次回、そのあたりについて考えてみたいと思います。