家電やインターネット、ゲームなど、身の回りのあらゆるものがプログラムによって動いていて、プログラムの重要性は日に日に増しています。
プログラミングを学ぶことで、プログラミングスキルだけではなく、さまざまな未来への力を身につけることができます。
プログラミング教育は2020年度から必修科されましたが、これからの未来を生きる子どもたちにとっては非常に大切なスキルを学ぶ事ができます。
プログラミング=ゲーム作りと考える方もいらっしゃいますが、プログラミングは決して遊びではなく、れっきとした「習い事」なんです!
今回はプログラミング学習を通して身につけられる「力」について解説します。
算数・数学的な思考力(論理的思考力)
数学の問題を解決するためには、与えられた情報を分析し、論理的な手順で解を導く必要があります。
プログラミングで論理的思考力を身につけることで、数学を解けるアタマを作ることができます。
また、論理的思考力と共に段取り力を身につけることで、より効率よく論理的に考えることができる力が「プログラミング的思考」と呼ばれます。
段取り力
プログラムを作る時は、いかに効率よく作れるか?というアルゴリズムの考え方が重視されます。
アルゴリズムとは、ある問題に対して答えを導くための手順のことです。
プログラミングは、答えが1つとは限りません。
例えば高低差のある道と平坦な道、どちらもゴールに辿り着ける場合、平坦な道の方が効率が良いですよね?プログラムを作る時も、できるだけ効率よく作ることで、早く完成するだけではなく、プログラムの動作も早くなります。
この効率の良いアルゴリズムを考える力が、普段の生活や将来、物事を論理的に考えたり、段取りよく物事を進める力になります。
問題解決能力
プログラミングは大きな問題を小さく分割し、それぞれを解決する方法を考える必要があります。
問題を分割することで、取り組みやすいサイズになり、解決策の設計がしやすくなります。
また、プログラムの作成過程では、エラーやバグが発生することがあります。
デバッグやトラブルシューティングの経験を通じて、問題の原因を特定し、解決策を見つける能力が向上します。
問題解決能力は、困難な状況で冷静に分析し、解決策を見つける能力とも関連しています。「やり抜く力」も身につける事ができます。
英語力
JavaScriptなどのテキストプログラミングの場合、プログラムを書く時に「create」「add」「width」など、英語を使うことが多いです。エラーも英語で表示されます。
自然と英語に触れるため、英語でメッセージを読み解く力や簡単な英単語の読み書きにもつながります。
読解力・理解力
プログラミング言語は、人間の言葉そのままで通用することは少ないです。
例えば「問題に正解したら”正解です!”、不正解なら”残念!”と表示させたい」と思ったら、そのままプログラムには書けません。
プログラムっぽく言い直すと、「もし問題に正解したら、”正解です!”と表示する。出なければ”残念!”と表示する。」というような形になります。
プログラミング言語に合わせた表現に置き換える力は、読解力や理解力が必要なので、このような力も身につきます。
まとめ
プログラミングを通して、勉強だけでは身につかない、未来に必要な力を養う事ができます。
また、プログラミングの良いところとして「楽しく自然に」このような力が身につけられるという点も大きいです。
ゲームやアニメーションなど、子どもが好きなものを作ることで、抵抗感なく取り組むことができます。
子どもがゲームに興味を持ち始めたら「遊び」として認識するのではなく「学習のチャンス」として捉え、プログラミング学習に繋げてみてはいかがでしょうか?