昨日の続きです。
これまでの教育は演繹的で、演繹的に教わると考えられなくなってしまうから、「帰納的」に考えましょうという話でした。
ここでは、「帰納的」とは個別の事象からどのような結論が導き出されるか考えること、という意味で使っています。
▼プログラミング教室っぽくviscuitでアニメーション作ったよ
ちょっと帰納的に考える練習をしてみましょう。
<例題>以下の個別の事象から、どんなことが言えますか?
・2020年の学習指導要領ではプログラミング教育が必修化となる
・人間の仕事の50%は人工知能にとって代わられるだろう、という予測がある
・東大、京大などでは後期試験の代わりに、推薦入試を開始した。
はい。どうでしょうか?
たぶん、これは100人いれば100人とも違う答えになるんじゃないかと思います。
・これからはプログラミング教育が大事 とか
・いやいや、人工知能にない心を取り扱う仕事が大事 とか
・試験勉強ができるよりも、何か特技を身につけさせた方がいい とか
・これからは考える力が学力として重視されるだろう とか
いろいろな答えが出てくると思います。
これが帰納的な考え方です。
帰納法的な考え方は、結論が合ってるかどうかは分からないし、結論は一つじゃないかもしれない。というのがポイント。
「個別の事象」が増えると結論が変わることだってあります。
こういう正解のない考え方になれることが
「考える力」をつけるということ。
考え方の癖は子どもにうつります。
大人も帰納的に考える訓練をした方がいい、と思ってます。
(そのために、私は例のスクールに通うのでーす♪)
結論:帰納的に考えよう!
補足で、昨日紹介した経皮毒の件を帰納的に考えるにはどうすればいいか?というと
「経皮毒というものが存在する」という主張は
「結論」ではなく「個別の事象」として捉えます。
つまり、経皮毒に関連した他の個別の事象を探して、
自分なりの結論を導くのです。
私だったら他にこういう個別の事象を探したり、裏を取ったりします。
・自分が食べる食品には毒は含まれるのか?(「毒」関連で探す)
・食品の毒の量と経皮毒の量の差は?(「毒」を比べる)
・経皮毒を主張する人は、金儲けをしようとしていないか?(一般的に考えうる悪巧みを想定するw)
・情報のソースは?(医者だって金のためにはいくらでも嘘つくかもね。)
とかです。
※論文とかを探して裏を取るのは、検索したり読んだりする手間が相当かかるので
関連した個別の事象を検討した方が早いと思います。