昨日、とある方の「経皮毒」のブログ記事が面白かったのでシェアしたら、Facebookで結構盛り上がったのでもうちょっと書いてみたいと思います。
じゃあ、なんで私たちは怪しい情報にすぐに惑わされてしまうのか?
ということについて。
その理由の一つとしては、
私たちが「演繹的に考えるように訓練されてしまっている」から
ということです。
ここでいう”演繹的”とは
結論ありきで、その結論を補強するために個別の例が挙げられている。
という意味で使っています。
▼viscuitで演繹的な考え方のアニメーションを作ってみた。
算数でいえば「三角形の面積を求める公式」=「結論」が先に与えられていて
公式を使って、例題=個別を解くというのが演繹的な教え方。
「その公式は本当に正しいのか?」ということは検証すらされません。
結論(公式)は絶対正しい。
結論(公式)の使い方だけを覚えればよい。
という大人が出来上がるわけです。
→これが、日本の教育
だから、「経皮毒というものがあって、シャンプー使うと毒が頭皮から吸収されると危険」 =結論 という情報を聞くと
鵜呑みにする人がいるのも、無理もないかなと思います。
(こういう教育を受けていながら、批判的な思考ができる人っていうのはある意味すごい)
ちなみに、私はリケジョ(東京理科大院卒)です。
理系だと、演繹的な思考はしないんじゃないかと思われがちですが
研究室においても演繹的な指導が行われていました。
つまり、教授がある理論(=結論)を考えます。
で、学生とか院生はその理論に合致する実験データ(=個別)を求められます。
だから、理論に合わない実験データは無かったことにされます。
最初のうちは、まじめに全部の実験データ提出してましたけどね、
理論と違う結果を見せても「違うだろ、やり直せ」って言われるので
真面目に実験するのアホらしくなりますよね。
で、理論にあう実験データを作るために・・・・ごにょごにょするわけです。
話が脱線しましたが、
「演繹的」の逆の考え方「帰納的」な考え方ができるようになりましょう。
ということなんですが、
長くなりましたので帰納的な考え方についてはまた次回。