はじめに
2020年度から全国の小学校で使われる教科書の検定が、文部科学省により行われ、164点が合格しました。先日、プログラミング教育が5教科に導入されたことをブログに書きましたが、アクティブラーニングはなんと全ての教科に導入されたようです。これは2020年度の新しい学習指導要領に対応したためです。
出典:読売新聞
新学習指導要領とは
「学習指導要領」とは全国のどの地域で教育を受けても一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省が大まかに教育内容を定めたものです。各学校ではこの「学習指導要領」を踏まえてカリキュラムを編成しています。(参考:文部科学省の定める学習指導要領って何??)
そして、2020年度より改定された新しい「学習指導要領」が実施されます。文部科学省のサイトを参考に新学習指導要領についてポイントをまとめてみました。
改定に込められた思い
「改定に込められた思い」として記載されていた文章から一部抜粋しました。「自ら」という言葉が多く使われており、受け身でない能動的な人間に育って欲しいという思いが感じられます。
「これからの社会が,どんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。」
どんな力を育むのか
知識・技能の詰め込み型ではなく、図のように3つの力をバランスよく育てていきます。
どのように学ぶか
主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視するとのことです。話し合いや発表、考えることを大切にします。
新たに取り組むこと,これからも重視することは
新しくプログラミング教育が導入され、外国語教育は読む・聞くだけでなく話す・書くといった総合的な教育が示されています。そして文系の入試にも数学を必須とする大学もあるように、理数教育も重視されています。
アクティブラーニング導入で教科書はどう変わったか
知識の他に考える過程、グループで討論して答えを導き出し、発表するまでの授業の流れや、調べ学習の方法が盛り込まれたそうです。
まとめ
教科書が変わって実際に現場ではうまくいくでしょうか。主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を実現するにはどのようにすればよいか。この課題に教師・生徒、そして家族、地域も含めみんなで取り組んでいくこと、まさにこれはアクティブラーニングではないでしょうか。