はじめに
子どもに「政治ってなに?」と聞かれたらわかりやすく答えられますか?
「子どもに聞かれたら答えられるようにしたいこと」として、毎回あるテーマについて簡単な説明をするシリーズです。子どもの質問対策に少しでも役立てれば嬉しく思います。
今回は「政治」です。
政治とは
政治とは、集団のメンバーが安心して暮らしていくにはどうすればいいか考え、それを実行することです。世の中には個人の力だけではどうにもならないこともあります。それらの問題を解決していく取り組みといえます。
例えば集団のメンバーから次のような要望があったとします。
- 犯罪のない街にしたい
- 教育を充実させたい
- 子育てのしやすい街にしたい
- 景気を良くして欲しい
- 高齢者が安心して生活できるようにしてほしい
- 道路整備をしてほしい
これらの要望に対し、解決策を考え実行していきます。少し具体的にいうと、法律や条例といった集団のルールを作ったり、道路や水道といったインフラの整備などを進めたりすることです。
政治は主に次のような集団で行われます。
- 国
- 都道府県
- 市町村
他にもEU(欧州連合)のように複数の国がまとまって1つの集団として政治を行うこともあります。集団が違うと政治も異なってきます。
政治を行うのは政治家
実際に政治を行うのは選挙(投票)で選ばれた政治家です。政治家は集団のメンバーに対し、集団のルールに従うように強制する力(権力)を持っています。
政治家とは?
政治家は例えば次のような人たちです。
- 国会(国)の議員
- 地方議会(県や市町村)の議員
- 内閣総理大臣や国務大臣など
- 地方自治体の首長(都道府県の知事、市町村長)
- 上記の候補者
国会や地方議会については別の機会に説明するとして、子どもたちに説明するには安倍首相、小池都知事、海外でいえばトランプ大統領といった国や都道府県のリーダーのこと、と説明すると端的で伝わりやすいかもしれません。(2018年11月現在)
政治には税金が使われている
政治を行うにはお金がかかります。その政治に使われているお金はというと、主に私たちが支払っている税金です。個人では負担しきれない多額の費用を集めるために、集団のメンバーが「税金」というかたちで少しずつお金を出し合います。集めたお金をなににどれだけ使うか決め、実行するのが政治(政治家)の役割です。
税金についてはこちらをどうぞ。
まとめ
今回のテーマ「政治」についてポイントをまとめます。
- 政治とはみんながより良い暮らしを送るためにどうすべきか考えそれを実行すること
- 政治は集団のメンバーが選挙で選んだ政治家が代表して行う
- 政治には私たちが支払った税金が使われている
「政治なんて私には無関係」ということはありません。選挙もありますし、自分が支払った税金も使われるわけです。身近な例でいうと、待機児童解消の東京都の対策などでしょうか。大人になって問題に直面してから「政治はどうなってるんだ!?」ではなく、子どものうちから仕組みを少しずつ理解しておくと、なにか問題が起きた時に適切に行動できるのではないでしょうか。