はじめに
2019年10月より消費税が8%から10%に引き上げられましたが、子どもに「税金ってなに?」と聞かれたらわかりやすく答えられますか?
「子どもに聞かれたら答えられるようにしたいこと」として、毎回あるテーマについて簡単な説明をするシリーズです。子どもの質問対策に少しでも役立てれば嬉しく思います。
今回は「税金」です。
税金とは
国・都道府県・市町村に国民が支払うお金のことです。
税金を支払う(納める)ことを納税と言います。
納税をしないと法律により懲役や罰金といった罰が与えられます。
つまり、国民は税金を支払わなければいけないということです。(納税の義務)
税金は何に使われているのか
国・都道府県・市町村により、集まった税金は次のような公共サービスに使われています。
- 小学校
- ゴミ処理施設
- 信号機
- 交番
- 公園
- 市役所
- 市民病院
- その他
子ども達に身近な学校(公立の小・中学校)で考えると、税金は次のようなものに使われています。
- 校舎
- プール
- 顕微鏡
- 教科書
- ボール
- ピアノ
- その他
なぜ税金が必要なのか
税金はみんなが豊かで安心して暮らしていくために必要です。
税金がないと救急車・交番・ごみ収集などが有料になったり、病気になった時に病院に行って支払うお金(医療費)が全額負担になったりします。また、道路や水道の整備も有料になります。
税金の種類
やはり一番身近なものは消費税でしょうか。
税金には様々な種類があり次のように分類できます。
国に納める税金
- 所得税
個人の1年間の所得に対して負担する税金です。 - 法人税
会社などの法人が、1事業年度の所得に対して負担する税金です。 - 相続税
亡くなった人から財産を相続した人が、相続した財産に対して負担する税金です。 - 贈与税
個人から財産をもらった人が、もらった額に対して負担する税金です。 - 消費税
商品の販売、資産の貸付け、サービスの提供などの取引に対して課される税金です。 - 酒税
清酒・ビール・ワインなどの代金に含まれている税金です。 - その他
印紙税、登録免許税、揮発油税、石油ガス税、自動車重量税、関税、たばこ税、とん税等があります。
都道府県に納める税金
- 都道府県民税
法人(1事業年度)や個人(1年間)の所得に対して負担する税金です。 - 自動車税
自動車を所有している法人や個人が負担する税金です。 - 事業税
事業を営んでいる法人(1事業年度)や個人(1年間所得)の所得に対して負担する税金です。 - 不動産取得税
土地や建物を取得したときに負担する税金です。 - その他
地方消費税、自動車取得税、道府県たばこ税、ゴルフ利用税等があります。
市区町村に納める税金
- 市区町村民税
法人(1事業年度)や個人(1年間)の所得に対して負担する税金です。 - 軽自動車税
軽自動車などを所有している法人や個人が負担する税金です。 - 固定資産税
土地や建物および事業用の機械などを所有している法人や個人が負担する税金です。 - その他
国民健康保険税、事業所税、入湯税、特別土地保有税、都市計画税等があります。
(参考:全労済協会)
まとめ
子どもたちも支払っている税金。本当に有効活用されているのか、無駄遣いされていないのか。ぜひ考えてもらいたい重要なテーマです。
国や都道府県、市町村それぞれのお財布事情(財政)についても「子どもに聞かれたら答えられるようにしたいこと」のテーマとして取り上げられたらと考えています。