はじめに
「絶滅危惧職種図鑑」という本があります。サブタイトルは「これからなくなる厳選65種」です。
とても興味を引かれるタイトルではありますが、「絶滅って少し言い過ぎなのでは・・・」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
(出典:絶滅危惧職種図鑑)
絶滅の定義
作者は「絶滅とはお金が稼げなくなること」とし、「絶滅」を次のように定義付けしています。
- その仕事の単価が下がる
- 仕事の量が減る
絶滅の6原則
作者は定義とともに職種が絶滅する6原則を決め、それに当てはまる職種を絶滅危惧職種として本書にて紹介しています。
- AI(人工知能)の発達
- 資格、聴覚、記憶、計算の能力を使う職種はAIに仕事を奪われる!
- 個人の繋がり
- 個人間の取引が活発化し、間をとりもつ仲介業者の必要がなくなる!
- 新技術の登場
- 新技術が続々登場する反面、古い技術に依存している職種は滅びる!
- 道具の進化
- 道具の進化で専門技術の価値が落ち、プロとアマの境目がなくなる!
- ネット販売の普及
- VRの進化などで商品確認の利便性が上がり、お店に行かなくなる!
- 生活習慣の変化
- 生活スタイルや文化の変化で、必要とされていたものが不要になる!
(出典:絶滅危惧職種図鑑)
絶滅危惧職種の例
絶滅危惧職種として紹介されている職種を一部挙げますと、
- 自衛隊員
- 大工
- 国会議員
- 税理士
- モデル
- ユーチューバー
などです。
「モデル」も絶滅危惧職種として紹介されているのは驚きでした。絶滅危惧理由や議論についてはまた別の機会にさせていただけたらと思います。
考えることが重要
個人的な感想ではありますが、これからなくなると紹介されている65種でも、「トップの人材は生き残って行く可能性はあるのではないか」という印象を受けました。確かな技術とロボット・AIにはない人間性を持った人材です。そのような人材は「単価も下がらないし、仕事の量も減らない」と。
このように「なくならないだろう」考えている時点で、社会の変化を甘く見ているのではないかと感じたりもします。しかし、考えることが重要であり、将来を決めたり変化に対応できるようにするための第一歩ではないでしょうか。
先日、オンリーワンスクールのレッスンで小学3年生の男子2人に「これからなくなりそうな仕事」「なくならない仕事」を考えてもらいました。(なかなか豪快な字を書いていたりするのですが考えることが大事なのでご容赦を)
このように職業について「考えること」が子ども達が将来を決める材料になります。