「ランドセルが重い」「夏は教室が暑すぎる」
「甘ったれるな。我慢しろ。」言ったこと、言われたこと、ありますか?
脱ゆとりで教科書ページ増 通学時の荷物 小学生にずっしり
子供の通学時の荷物が重すぎて、健康面や安全面を不安視する声が広がっている。「脱ゆとり教育」で教科書のページ数が増えていることなどが背景にある。教材を学校に置いて帰る「置き勉」が一番の解決策だが、家庭学習との兼ね合いもあり、足並みがそろっていないのが実情だ。
(出典:日本経済新聞)
アメリカのカイロプラクティック協会のガイドラインでは、小・中学生の荷物は体重の10%以下を推奨しているそうです。
つまり、あまり重すぎると姿勢が崩れて健康に良くないということです。
<カイロプラクティックとは>
世界保健機関の定義では、「筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職である。治療法として手技による関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーションを特徴とし、特にサブラクセーションに注目している」とされている。アメリカでは医学に準ずる療法であるとして、日々研究が続けられている。カイロプラクティックを学ぶ専門の大学があり4年間で4200時間(1000時間の臨床実習を含む)の学びの後、卒業時にDoctor of Chiropractic(D.C.)の学位が与えられる。また、アメリカでは、スポーツ選手の日々のケアにカイロプラクティックは欠かせないものとなっており、トップアスリートであれば専属のD.C.によるケアを受けている。
背骨の理想は、横から見ると背骨全体が「S」の字を描いている状態です。
歩いているときなどに起こるからだの上下運動の衝撃を吸収し、脳へのダメージを防く役割を持っています。
ところが、ランドセルが重いと腰椎のカーブが失われ真っすぐになったり、上体については鎖骨周りが縮こまったように固まり猫背姿勢になるそうです。
ランドセルが重い→姿勢の悪化(猫背、ストレートネックなど)→腰痛・肩こり・頭痛・脳への血流悪化 ランドセルが重いと健康面に悪影響があります。 最近の「暑さ」についてはどうでしょうか。
冷房 小中学校の設置率に地域差
記録的な猛暑が続く今年の夏。7月には愛知県豊田市で小学1年生の男の子が熱中症で亡くなる事故があり、暑さ対策は命に関わる問題です。菅義偉官房長官は、小中学校へのエアコン設置に国が財政支援する考えを明らかにしています。しかし、学校での冷房の設置率は地域によって大きなばらつきがあります。
(出典:朝日小学生新聞)
悲しい事故ではありますが、事実を知っていただくため事故の概要を以下にまとめてみました。
毎年恒例の虫捕りの校外学習で約1キロ離れた公園へ(学校によると、学校敷地内の気温は32度) 途中で男児は「疲れた」と訴えたが、約20分の道のりを歩き続ける。
公園は日陰が少なく、市内の気温は午前11時には33・4度まで上昇。
最高35度以上が予想される「高温注意情報」が出されていることは学校も把握していた。
「これまで校外学習で大きな問題は起きておらず、中止する判断はできなかった」(籔下隆校長)。 公園で30分ほど虫捕りや遊具遊びをした後、学校に戻る途中、男児は再び「疲れた」と訴えた。 午前11時半ごろ学校に戻る。
教室にエアコンはなく、天井の扇風機4台を回した。学校が後に測ると室温は37度に上っていた。 教室では担任が男児を見守っていたが、唇がみるみる紫色になり、午前11時50分ごろ意識を失った。 まもなく病院に運ばれたが、午後0時56分に死亡が確認された。
(参考:朝日新聞デジタル)
暑さは年々増しています。昔とは違うのです。
「ランドセル」「教室」について、本来の目的は何か考えてみましょう。
学ぶことです。
最適な環境を整えて効率的により多くのことを学ぶべきと考えるならば、 子どもの健康状態が良好であることは言うまでもありません。
「いやいやでも精神的に鍛えられるから。」 精神を鍛えたければ健康面に悪影響のない他の方法を探してみましょう。
瞑想、禅、マインドフルネスなど。 科学技術は進歩しています。
学校でのタブレット導入、エアコンの設置、最近では立ち机(スタンディングデスク)を導入する小学校もあるそうです。 (出典:朝日小学生新聞)
スポーツで例えると「とにかく走れ」「練習中は水を飲むな」の時代は終わりました。
今は「データ活用」「考えて動く」「パフォーマンス維持のために計画的に水分・栄養補給」などです。
社会の変化を受け入れ、本来の目的を達成するための最適な手段を常に探していきましょう。