中学入試では、筆者の言いたいことをまとめる形の問題がよく出るそうです。 そこで必要になってくるのは「要約する力」です。
この「要約する力」は学校のテストや入試に限らず、 社会生活や仕事など、大人になっても常に求められるものではないでしょうか。 子どものうちから身につけ、磨き上げていきたい能力の一つです。
しかし、「要約しなさい」と言われても「大事なところをまとめればいいのか」と、漠然とした捉え方をしてしまいがちです。 そんなとき、次のような「要約の原則」というものを頭に入れておくと良いのではないでしょうか。
要約の原則
一、「です」「ます」は「だ」「である」に
二、主語・述語を残す(場所、時は必要に応じて残す)
三、比喩などの「たとえ」は外す
四、「理由」「具体例」は省ける
五、意味が通じるかどうか、で残す言葉を判断
(出典:朝日小学生新聞)
加えて、要約する力を高める練習も朝日小学生新聞で紹介されていました。 練習には2段階あるそうです。
第一段階・・・一つの文を要約する
第二段階・・・文や段落の数を増やし、要約する範囲を文章全体に広げていく
要約する力を高めるということは、文章を正確に理解することができるということです。つまり国語力が高まるわけです。
国語力は最も重要な学力の1つです。 算数でも、問題を解く前に問題文が理解できないといったケースも多く、「国語力を高めたら算数の成績も上がった」という声も聞かれるほどです。
国語力が高まると、要約問題に限らず、また、国語に限らず、算数・理科・社会などといった全般的な成績の向上が期待できます。 そして、自分の意見を整理して話す・書くといったことにも役に立つでしょう。
自分の意見をうまくアウトプットできれば、主体性や積極性の向上にもつながるかもしれません。 論理的思考力、コミュニケーション力といった言葉が注目されていますが、「要約する力」というアプローチで国語力を伸ばすのも面白いのではないでしょうか。