「エドテック」(EdTech)という言葉をご存じでしょうか。Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、教育とIT(情報技術)の融合でその分野に革新を起こそうという取り組みです。
例えばオンライン講座はエドテックのうちの1つです。 この分野で、学習塾や予備校などは進んでいますが、日本の学校教育は出遅れているようです。
学習指導要領で縛られ、新技術の活用を阻んできたことが原因とされています。しかしながら今後、新技術の誕生と学校教育での活用は加速していきそうです。
次世代担う人材を「エドテック」で
身の回りのデータ利用が広がるなか、教育が様変わりしている。オンライン講座など学びの機会が飛躍的に増え、ビッグデータを生かして効率的に教える手法の開発も進む。教育と技術が融合した「エドテック」が牽引だ。
(出典:日本経済新聞)
エドテックの導入で学校や教師の役割が変わってきます。 知識の習得はネットで行い、討論などで思考力を培うことは教室で行うということです。
教師はファシリテーターとしてサポート役となることが多くなるでしょう。 (ファシリテーターとは・・・例えば討論を行う場合、進行やセッティングなどは担当するが、討論に自分の意見をすることはしない。)
これにより生徒たちは主体性を持って行動することが期待できます。 さらに、文部科学省も動き出しています。
教育AIで個別指導
文部科学省は来年度から、人工知能(AI)などの最先端技術を教育に生かす、「EdTech(エドテック)」の実証実験に乗り出す。子供たちがどんな問題でつまずくかといったデータをAIで解析し、一人ひとりに合った指導法につなげる狙いがある。
(出典:読売新聞)
現状の学校教育では、その子の苦手分野の宿題を個別に出すといった指導は難しいと考えられます。しかし、この実証実験が成功し、教育の現場でAIの活用が普及すれば、学校教育できめ細かい個別指導が実現することが期待できます。
エドテックの導入により以下のような問題が解決できるのではないでしょうか。
・学校の授業についていけない
・既に理解している事を宿題に出される
・教師の長時間労働
など
文部科学省は実験で「一人ひとりの学びの最適化」以外にも、「いじめなどの早期発見」「ベテラン教員の指導力分析」「教職員と保護者の負担軽減」についてもエドテックを活用できるか探るそうです。 エドテックの導入により、日本の教育はより良いものになっていきそうですね!!