記述式の導入が注目されている大学入学共通テスト。
「文章を書くこと」は、小学生のうちから対応することが重要だということです。
読む人を意識した文章を
大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)にかぎらず、これからの入試は自分の考えを他の人に伝える力が求められます。こうした動きに対応するには小学校での勉強のしかたもかえていかなくてはなりません。たとえば、今の理科の実験は教科書に沿った内容を確認することが中心。でもこれからは実験後に結果を考察することや、さらに考察した内容を周りの人にわかりやすく表現することが求められます。 (中略)
どうしてそのような結果になるのか。入試でも理由を問う出題が増えてきます。対応という意味では小学生のうちから文章を書き、ほかの人に読んでもらうことが重要となります。
(出典:朝日小学生新聞)
文章を書く力は、直前の対策で身につけることは難しいと考えられます。小学生の頃から慣れておき、文章を書くことに抵抗を持たせないことが重要でしょう。
以前にも書きましたが、 大学入試が変われば、その対策をする高校の教育も変わり、 高校の教育が変われば、当然高校側が欲しい人材も変わってくるわけなので、高校入試が変わり、 高校入試が変われば、その対策をする中学校の教育も変わり、、、 といったように、日本の教育全体が変わることが考えられます。
ということは、いずれは必然的に小学生のうちから文章を書く力が求められるわけですが、 皆さんのお子様の通われている学校の教育が、いつ変わるかはわかりません。 ここで生まれるのは教育格差。 英語、アクティブラーニング、プログラミングと、積極的な学校はすぐに取り入れていますが、全ての学校が対応していないのが現状です。
お子様が将来困らないように、今の教育の現状を把握し、環境を用意してあげることが重要だと考えられます。 家庭教育でも良いですし、民間の塾などに通わせることも良いのではないでしょうか。朝日小学生新聞の記事にある「文章を書くこと」と「他の人に読んでもらうこと」は、家庭でもできると思います。
ただ、教育の現場でよく子どもに言われるのが、「書くのめんどくさい」です。 他人に読ませる以前に書いてくれない。
皆さんの家庭ではいかがでしょうか。 子どもが「書くのめんどくさい」と言うときは、おそらく頭の中で書く内容が整理できていない状態だと思います。 そのような場合は、まずは会話から入ると良いかもしれません。 文章のテーマについて話を聞き、ときどき「それはなぜ?」「例えば?」と問いかけます。 会話の中で書く内容が整理されてきたところで、「じゃあそれを書いて」と私は言います。
全ての場合がこの方法でうまくいくわけではありませんが、少し協力してあげると書きやすいと思います。 回数を重ねることで、いずれはコツを掴み、自分の力で文章を書けるようになるのではないでしょうか。