はじめに
こんにちは。渡邊です。
昨日は終戦記念日でしたね。
今日は、終戦記念日に関連して、歴史について考えたいと思います。
お盆の3日間は、私は毎年、歴史に関する本を読んだり、映画を見たり、インプットしたものについて考えたりしています。
歴史は中学生や高校生でも学びますが、我々世代の日本人は、近現代史について、学校であまり深く学んでいないのではないでしょうか?高校までの世界史や日本史では、第二次世界大戦後の現代に到達する前に時間切れとなることが多い気がします。
歴史を学ぶ意義とは?
高校生の頃は、センター試験などの大学入試のために学んだと考えられている方が多いのではないでしょうか?
大学入試のための歴史は、その目的からすると、一つ一つの情報を正確に暗記し、正解に導くという知識偏重の学び方ですが、本来、歴史を学ぶ目的はそうではないと思います。
歴史は、過去の出来事などから、なぜそれが起きたか、その理由や関係性を考え、その教訓を現代に活かすためにあるのではないでしょうか。過去の人々の叡智や失敗から学ぶことが大事なのだと思います。
世の中の経営者や成功された方々は、必ずといっていいほど、歴史を広く深く学んでいます。
歴史は暗記科目ではない
東京工業大学で現代史を中心に授業をされている池上彰さんも、次のように言っています。
「歴史は決して暗記科目ではない。歴史の前後には常に因果関係があり、いくつもの出来事の積み重ねによって形づくられている。」
「近現代史は現代に生きる私たちにとって必須の教養だと思う。歴史を振り返ってみると、過去に起きた出来事が形を変えて、別の国や地域で繰り返されることがある。歴史を学ぶことによって今起きていることがこの後どのように進むかを推測できる。そういう力を身につけることが大事なのではないかと私は思っている。」
出所:「池上彰の18歳からの教養講座」池上彰著
重要なこと
もちろん、本を読んだだけでは、教訓として活かすことができません。暗記だけでも同じです。
そこから何を感じ取り、過去の事象の理由を考え、別の立場や考えの人とも議論を交わしたりして、深く考えることが重要です。そして、そこから得たことを将来に役立てるということが必要です。
中條高徳著「おじいちゃん戦争のことを教えて」(小学館文庫)によれば、アメリカのスタンダードかどうか分かりませんが、著者のお孫さんが通っていたニューヨークのマスターズスクールでは、さまざまな国籍の生徒がいて、その生徒の家族関係者の戦争体験を聞くことを課題として出し、それについて授業で発表・ディスカッションするという授業があったとのことです。
さらに、授業は、先生が話をするのは、最初の10分程度で、あとは生徒同士によるディスカッションが中心とのこと。
まさしく、歴史を学ぶ目的である「教訓を活かすこと」が重要視されている授業形態であると思います。さまざまな立場や考えを聞くことによって、関係性や因果関係を考え、それを将来に活かすということですよね。
オンリーワンスクールでも、子どもたちに、このような目的や授業形態で、教えていきたいですし、我々大人も、歴史について、さらに深く勉強していきたいとあらためて感じました。