2020年にセンター試験に変わって実施される大学入学共通テストに、 文系理系に関係なくプログラミングなどの情報科目が導入されるようです。
以下、日本経済新聞の記事の抜粋です。
大学入試にプログラミング IT人材育成急ぐ
政府は17日に開いた未来投資会議で、大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」に、プログラミングなどの情報科目を導入する方針を確認した。第4次産業革命を推進する上で人工知能(AI)などを使いこなせるIT(情報技術)人材は不可欠。将来的な不足が見込まれており、人材の育成を急ぐ。
安倍晋三首相は「AIやビッグデータなどのIT、情報処理の素養はこれからの時代の『読み書きそろばん』」とした上で、「大学入試において国語・数学・英語のような基礎的な科目として情報科目を追加し、文系・理系を問わず学習を促していく」と述べた。
(出典:日本経済新聞)
今の時代、 IT(情報技術)が関わらない物事は無い と言ってよいのではないでしょうか。
今まではITと聞くと、 理系のイメージだったと思いますが、 これからは文系理系問わず、 情報技術を使いこなせる人材が必要になるということです。
そもそも、 文系と理系を分ける必要はあるのでしょうか。
「実社会や実生活での課題を解決するためには、個々の教科・科目の知識・技能の範囲にとどまらず、複数の教科・科目の知識・技能等を教科横断的・総合的に組み合わせることが必要である」(文部科学省Webサイトの資料を一部抜粋)
一説によれば、文系と理系を分けた理由は以下ということです。
「発展途上であった明治時代には、文系に比べ理系は実験設備などでお金がかかるため、学生をふるいわける必要があった。」
十分発展した今の日本にこの考え方は必要か。 必要かどうかというより、この考えであるべきかどうか。
自分自身が何をやりたいか、 何に向いているのか、何に興味があるか、 定まっていない段階で文系か理系かの選択を迫られる。
せっかく持っている色々な場所へ行けるチケットを、 半分以上捨てるようなものではないでしょうか。 学校は人間を成長させる場であるはずです。 10代でその人間の可能性を小さくするのは実にもったいない。
数学が不得意だから文系に進む。 暗記が嫌いだから理系に進む。 あとで文転すればいいと思って理系に進む。 このような理由で進路選択すべきでしょうか。
もっとじっくりと自分の進路を考えられるように、 高校や大学では興味のあることや必要だと思うことなど、 自ら選択して多面的により多くのことを学び、 将来の選択肢を増やすこと、 課題に対して多面的なアプローチができるようにすることが重要ではないでしょうか。
大学に進学した段階で 就職先が絞られるような社会であるべきではないと思いませんか? とは言っても、 現状は文系理系に分かれています。
「文系理系の選択は人生の分岐点」なんて言われ方もされるようです。 今回のような変化(情報科目の大学入試導入)に対応しつつ、 日本の教育システムの現状を把握して行動する必要があります。 海外も視野に入れても良いかもしれません。
日本の教育がより良いものになることを信じつつ、 我々大人は子ども達をサポートしていきたいものです。 いかがでしょうか。 文系と理系に分かれている点について、 みなさんはどのように考えますか?