将来の夢に「プログラマー」を掲げる小学生・中学生が増えています。
ITの知識はあらゆる業界で活躍できるスキルとなり、プログラミングは必須科目となる時代がやってきました。
しかし、学校の授業だけでは十分な知識を得ることは難しいかもしれません。そこで、プログラマーになるための進路の選択肢や、今からできることをご紹介します。
将来プログラミングを仕事にしたい子が増えている
プログラミングは様々な業界で役立つため、将来のキャリア形成に役立つことが期待されますが、
小中学校でプログラミングを十分に学べる環境が整っているのかは疑問が残ります。
プログラミングは必修にはなったけれど、科目として増えたわけではないよ。
各教科の中で、学びをより深めるために導入されているよ。
今後、プログラミング教育の充実が進むことで、より多くの子供たちがプログラミングの楽しさや可能性に触れ、将来の進路選択に役立てるようになるでしょう。
ITの知識はどの業界でも使える
プログラミングを学んだからといって、必ずしもプログラマーになる必要はありません。
プログラミングを学ぶことによって得られるスキルは、他の業種でも使えるスキルです。なので、もし子どもが「プログラマーになりたい!」と言ってプログラミングを学ばせ、数年して夢が変わってしまっても、身につけたスキルは将来役に立つことでしょう。
「子どものプログラミング=遊び」と考える人もいるけど、そんなことはないんだね。
小学校や中学校でプログラミングを十分に学べる?
プログラミングは、将来の職業選択の幅を広げ、IT業界で活躍するための重要なスキルです。現在、小学校や中学校では、プログラミング教育が導入されていますが、十分な学習時間を確保できているとは言えません。
プログラミングを本格的に学びたい場合は、家庭学習やプログラミング教室に通うなど、学校外の学習機会を活用する必要があります。
プログラマーになるための進路の選択肢
プログラマーになるための進路の選択肢は、大きく分けて3つあります。
- 大学・専門学校で情報系学科に進学する
- プログラミングスクールに通う
- 独学でプログラミングを学ぶ
それぞれの進路にはメリットとデメリットがあります。
大学・専門学校で情報系学科に進学する
メリット
- 体系的にプログラミングを学ぶことができる
- 4年間しっかり勉強することで基礎力が身につく
- 就職活動で有利になる
デメリット
- 学費が高額である
- 4年間という長い時間が必要である
プログラミングスクールに通う
メリット
- 実践的なカリキュラムが多い
- 短期間でプログラミングを学ぶことができる
- 就職サポートが充実していることが多い
デメリット
- 学費が高額である
- 授業料が高額なため経済的な負担が大きい
- 学校によってはカリキュラムが浅い場合がある
独学でプログラミングを学ぶ
メリット
- 学費がかからない
- 自分のペースで学ぶことができる
デメリット
- 体系的に学ぶことが難しい
- モチベーションを維持するのが難しい
- 就職活動で不利になる場合がある
プログラマーができること
プログラマーは、コンピュータープログラムの開発、設計、テスト、デバッグ、保守を通じて、さまざまなことを行うことができます。
具体的には、ソフトウェアアプリケーション、ウェブサイト、システム、データ分析プログラム、人工知能(AI)システムなどの開発などがあります。
プログラマーの需要は今後も高まっていくと予想されており、特にIT業界では、プログラマーの不足が深刻な問題となっています。
そのため、プログラマーを目指す人は、将来性のある職業に就くことができます。
プログラマーの年収
プログラマーは技術職のため、年収は経験年数やスキルによって大きく異なります。
平均年収は新卒で400万円前後、3年目で500万円前後です。
経験年数別にみると、1~3年目は300万~500万円、4~6年目は500万~700万円です。
スキル別では、高度なスキルを持つプログラマーは1000万円以上、マネジメント経験のあるプログラマーは1200万円以上です。
フリーランスの場合は案件によって大きく異なり、外資系企業の場合は日本企業よりも高い傾向があります。
プログラマーの年収は、今後ますます上昇していくことが予想されています。
プログラマーになるために必要なスキルは?
プログラマーとして活躍するためには、コンピュータに指示を出すための言語である「プログラミング言語」を理解することが大前提ですが、その能力だけ長けていても難しく、今から紹介する3つのスキルが重要です。
これらを身につけることで、効率的にプログラミングを学び、プログラマーとしての道を切り開くことができるでしょう。
プログラミングは独学でも学ぶことができますが、プロのプログラマーから指導を受けることで、より効率的にスキルを身につけることができます。
様々な学習方法の中から子どもに合った方法を選択し、楽しみながらプログラミングを学んでいきましょう。
コミュニケーション能力
プログラミングの技術的なスキルは重要ですが、それだけではありません。
プログラマーとして成功するために欠かせないのが、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力は、チーム内での円滑なコミュニケーションや、クライアントとの意思疎通を図るために必要不可欠です。
プログラミングの仕事は、1人でやるよりチームで協力して行うことが多いです。
コードをレビューしたり、問題解決のために議論したり、クライアントにプロジェクトの進捗状況を報告したりするために、コミュニケーション能力が求められます。
具体的には、
- 技術的な内容を、相手が理解できる言葉で説明する
- クライアントやチームメンバーの意図や課題を正しく理解する
- チームで問題解決のための議論をする際に、自分の意見を明確に伝えたり、相手の意見に耳を傾けたりする
といったことが挙げられます。
コミュニケーション能力は、日々の生活の中で意識して磨くことができます。積極的に人とコミュニケーションを取ったり、文章を書く練習をしたりすることで、コミュニケーション能力を向上させることができます。
プログラミングの技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力も磨くことで、より良いプログラマーを目指すことができます。
論理的思考力
プログラミングは、コードを記述するだけでなく、問題を解決するために論理的に考える必要があります。
論理的思考力とは、物事を正しく理解し、筋道立てて考える能力です。プログラミングにおいては、
- 問題を正しく理解する(問題の背景、目的、制約条件などを正確に把握する)
- 解決策を導き出す(問題を分解し、各要素の関係を分析し、最適な解決策を見つける)
- コードを記述する(解決策をコードに落とし込む)
といったことが挙げられます。
論理的思考力を身につけるには、プログラミングを学ぶ以外にも、
- 数学を学ぶ
- パズルを解く
といったことでも身につけられます。
論理的思考力は、プログラマーにとってだけでなく、すべての人にとって重要なスキルです。
論理的に考えることができるようになると、問題解決能力が向上したり、コミュニケーション能力が向上したりします。
プログラミングを楽しむ心
プログラミングは、難しい作業もあるので、時には挫折することもあります。
しかし、プログラミングを楽しむ心があれば、挫折することなく、プログラミングを続けることができます。
プログラミングを楽しむ心とは、プログラミングを面白いと感じ、プログラミングを続ける意欲があることを意味します。
プログラミングを楽しむ心を持つには、
- プログラミングの楽しさを知る
プログラミングは、創造的な作業です。プログラミングをすることで、自分のアイデアを形にすることができます。 - プログラミング仲間を作る
プログラミング仲間がいると、プログラミングを続けるモチベーションになります。 - プログラミングコンテストに参加する
プログラミングコンテストに参加することで、プログラミングの腕を磨くことができます。
などがあります。
プログラミングを楽しむ心があれば、どんな困難にも立ち向かうことができるでしょう。
プログラミングを楽しむためには、まずは小さな成功体験を積み重ねましょう。
簡単なプログラムから始めて、徐々にレベルを上げていくことで、プログラミングの楽しさを感じることができます。また、他のプログラマーと交流したり、オンラインのコミュニティに参加したりすることで、モチベーションを維持し、知識を深めることができます。
プログラミングは常に新しいことを学ぶプロセスです。失敗することは当たり前であり、そこから学ぶことが重要。失敗を恐れずに挑戦することで、スキルが飛躍的に向上していきます。
今のうちに何を勉強すればいい?
プログラマーになるために、今すぐできることは以下の通り。
- プログラミングの基礎を学ぶ
プログラミングの基礎を学ぶには、オンラインのプログラミング学習サービスを利用したり、プログラミング教室に通うとよいでしょう。 - プログラミングコンテストに参加する
プログラミングコンテストに参加することで、自分のプログラミングスキルを向上させることができます。 - プログラミング関連の書籍を読む
プログラミング関連の書籍を読むことで、プログラミングの知識を深めることができます。子ども向けの本もたくさん出版されているので、最寄りの本屋さんや図書館で調べてみてください。
プログラミングは、将来どのような職業に就くにしても大きなメリットになります。小学生・中学生からプログラミングを始めることで、将来の選択肢を広げることができます。
ゲームプログラマーを目指す場合
ゲームプログラマーを目指す小学生・中学生は、プログラミング言語の基礎を学ぶ他に、数学や物理学の知識を身につけ、ゲーム開発について学ぶことが大切です。
また、ScratchやUnityなどのゲーム開発環境を使って、簡単なゲームを作ってみることも実体験を積むためにおすすめです。
プログラミング学習の成功の秘訣
ステップバイステップで進める学習方法
プログラミングを学びたい小学生・中学生にとって、何から始めれば良いか迷うかもしれません。そこで大切なのが、「ステップバイステップで進める」学習方法です。
まず最初に、プログラミングの基本知識を学びます。プログラミング言語の種類や仕組み、プログラミングの考え方を理解することが重要です。
次に、実際に簡単なプログラムを作成してみます。多くのプログラミング言語には、初心者向けの学習教材やサンプルプログラムが用意されていますので、それらを利用しながらプログラミングの感覚をつかんでいきましょう。
そして、段階的にレベルを上げていきます。簡単なゲームやアプリケーションを作成したり、より複雑なプログラミング言語に挑戦したりすることで、スキルを向上させていきます。
このステップを繰り返すことで、着実にプログラミングスキルを習得することが可能です。
プログラミング学習を始める際のポイントは、以下の通りです。
- 自分のレベルにあった教材を選択する
- わからないことはすぐに調べる
- 実際にプログラムを作成しながら学ぶ
- 諦めずに継続する
これらのポイントを意識して、プログラミング学習を進めていきましょう。
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一定の学習ペースを保つ
他の習い事や塾、学校の宿題などで忙しい子も多いですが、週に1回でもよいので、プログラミング学習の時間を確保しましょう。
コツコツ学習を進めることで、より理解度が深まります。
プログラミングに詳しい人からのサポートを受ける
プログラミング学習を進める中で、壁にぶつかることはよくあることです。そんな時に頼りになるのが、プログラミングに詳しい人からのサポートです。
プログラミングに詳しい人からのサポートを受けることで
- 効率的に学べる
- わからないことをすぐに解決できる
- モチベーションを維持できる
といったメリットがあります。
プログラミングに詳しい人からのサポートを受けるには、プログラミング教室に通ったり、オンライン学習サービスを利用するとよいでしょう。
プログラミング学習を進める上では、プログラミングに詳しい人からのサポートを受けることは非常に有効です。ぜひ子どもに合った方法を見つけ、効率的に学習を進めていきましょう。
高校生からプログラマーを目指すのは遅い?
高校生からプログラマーを目指しても遅くはありません。
プログラミングは独学でも習得できるため、年齢は関係ありません。
重要なのは、プログラミングを学ぶためのモチベーションと、継続的に努力する意欲です。
高校生は、プログラミング教育が義務化されたこともあり、プログラミングの基礎知識をすでに学んでいることでしょう。
そのため、大学に進学して専門的な知識を学ぶことも、プログラミングスクールで実践的なスキルを身につけることも可能です。
また、高校生は、時間や学習環境に恵まれていることも、プログラミング学習を進める上で有利な点です。学校でプログラミングを学ぶ機会があったり、プログラミングの学習環境が整っている場合もあります。
ただし、高校生は、受験勉強や部活動など、プログラミング学習以外の活動も多いため、時間管理が重要です。
効率的な学習方法を身につけ、継続的に努力することで、高校生からでもプログラマーになることは十分可能です。
まとめ
プログラマーは、ゲームやアプリ、ウェブサイトなど様々なものを作り出すクリエイティブな仕事です。年収も高く、将来性のある職業として注目されています。
必要なスキルは、論理的思考力やコミュニケーション能力、そして何よりもプログラミングを楽しむ心です。
まずは、ゲームプログラミングなど、興味のある分野から始めてみましょう。書籍やオンライン講座、プログラミング教室などを活用して、楽しく学びながらスキルを磨いていくことが大切です。
プログラミングは、論理的思考力や問題解決能力を鍛えることができる有意義なスキルです。
将来、プログラミングを仕事にしたいと考えた時、今からでも遅くありません。
プログラミングにチャレンジすることで、将来の可能性を広げていきましょう!