現実には考えられない映画の中の世界。
そんな世界が最新の技術により現実になりつつあります。
今回は注目の4つの最新技術をご紹介します。
バーチャルモデル
フランスの高級ブランド「Balmain」(バルマン)は、CGや3D技術で作成したバーチャルモデル(デジタルモデルとも呼ばれる)3人を2018年秋冬向けコレクションの販促キャンペーンに起用しました。
(出典:Balmain)
「Balmain」はこの3人を「Virtual Balmain Army(バーチャル・バルマン・アーミー)」と呼んでおり、メンバーは左からMARGOT(マルゴット)、SHUDU(シュードゥ)とZHI(ジー)と名前が付けれられています。3人はインターネットの仮想空間でふくや装飾品を身につけ、静止画や動画を通じて商品やコーディネイトを紹介しています。ちなみにシュードゥのインスタグラムのアカウントには約15万人のフォロワーがいます。
「バルマン」がバーチャルモデルを起用した狙いは、固定化しがちなブランドイメージを刷新し、新規顧客層を取りこむこと、そして話題作りです。
5本指マッサージロボ
5本の指を使ってマッサージを施すロボットの開発に、豊橋技術科学大(愛知県豊橋市)と健康機器製造販売の「リッコー」(東京都中央区)が共同で取り組んでいます。ロボットの試作機が完成し、今後、人工知能(AI)で制御するソフトを開発していくそうです。AIの活用で熟練のあん摩マッサージ指圧師の施術を再現することを目指しています。
(出典:日本経済新聞)
開発が進みロボットが普及すれば、安価に高い技術のマッサージを受けることができるでしょう。
顔認証決済サービス
セブン-イレブン・ジャパンが、「無人コンビニ」の展開に向けて動き出しました。NECが技術協力し、顔認証で来店者を把握してキャッシュレス決済できる仕組みを提供します。まずはNEC社員向けの実験店舗を12月17日に都内でオープンするとのこと。深刻化している人手不足に対応するためです。
(出典:NEC)
プロペラもエンジンもない飛行機
プロペラもエンジンもない「夢の飛行機」の模型を飛ばすことに、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが成功しました。電気によって空気中の電子を動かし、イオン風(かぜ)を起こして飛びます。静かに飛行でき、排ガスも出ません。模型の全幅は約5m、重さは2.45kgです。MITはこのシステムを使いドローンとしての実用化を目指しているそうですが、今後さらに機体全体を大きくすることで、飛行範囲やスピードを増やしていきたいとしています。
ちなみにこれを開発した航空学の専門家であるMITのSteven Barrett教授は、『スタートレック』(SFテレビドラマ・映画)の大ファンだそうです。
(出典:nature video)
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まとめ
技術の発達によって、私たちの日常に喜びや楽しみが増えたり、生活が便利になったりと、様々な恩恵を受けられそうです。その一方で、技術進化により次のような声がよく聞かれます。
- 技術の進化でロボットが人間の仕事を奪う
- 今ある仕事は10年後には半分なくなる
確かにその通りかもしれませんが、過去にも蒸気・機械・電気・コンピュータといった技術革新があり、その度に人間の仕事は何かにとって代われることがあったと思います。しかし、無くなると同時に新しい仕事が生まれることも考えられるわけで、そこまで不安視する必要はないかと考えられます。とはいっても、油断すると社会の変化に取り残されてしまいますので注意が必要です。どのような変化の中でも生き残れるように、自分の能力に磨きをかけておく努力は必要ではないでしょうか。