はじめに
近頃「〇〇テック」という言葉をよく耳にします。
ある分野に先進的なテクノロジー(主にICT)を生かして発展させていく取り組みやその領域のことです。
※ICT(情報通信技術)とは、PCだけでなくスマートフォンなど、さまざまな形状のコンピュータを使った情報処理や通信技術の総称です。 ICTはIT(情報技術)にコミュニケーションの要素を含めたものです。
一番身近なものでいえばスマートフォンでできる「モバイル決済」といった金融に関わる技術「FinTech(フィンテック)」ではないでしょうか。
このように私たちの生活に大きな変化をもたらす「〇〇テック」、調べてみると他にもたくさんあるようです。
(出典:日本経済新聞、読売新聞)
様々な分野でICTの活用が進んでいます。
〇〇テックにはどのようなものがある?
今の所最も知られているのは以下の三つでしょうか。
- FinTech(フィンテック):Finance(金融)× Technology(技術)
- AgriTech(アグリテック):Agriculture(農業)× Technology(技術)
- EdTech(エドテック):Education(教育)× Technology(技術)
その他Wikipediaで調べてみると
HealthTech、RETech、AdTech、MediTech、LegalTech、GovTech、MarTech、HRTech、SportTech、CleanTech、RetailTech、FashTech、InsurTech、FoodTech、AutoTech、CarTech、HomeTech、ChickenTechなど
と記載されていました。
ここまで「〇〇テック」という言い方をしてきましたが、これらは総称してX-Tech(クロステック)といいます。
- HealthTechはスマートウォッチで心拍数を管理するなどの健康分野の技術
- InsurTechは保険の加入条件・保険料をビッグデータやAIを活用して決めるなどの保険分野の技術
といったように、なんとなく英語からどんな技術か想像することができるのですが、中にはすぐにわからないものもあります。
「え??ChikenTechってなに!?」と思われた方。「養鶏」のことらしいです。
言い方が悪いかもしれませんが「X-Tech」の「X」はなんでもあり。
つまり「ICT(情報通信技術)の可能性は計り知れない」ということです。
そしてそのICTを支えているのは「プログラム」です。
小学生が取り組むX-Tech(クロステック)
私たちキッズジャンププログラミングがプログラミング教育を通して子どもたちに伝えたいことの1つは、「ICTで様々な問題を解決できる可能性がある」ということです。
やはり実感してもらうことが大事なので、子ども向けプログラミング言語のViscuitやScratchで、身近な問題を解決するためのX-Techに挑戦してもらいます。
「子どもにX-Techは難しいでしょう」と思われる方もいらしゃるかと思いますが、一つの例としてScratchで作成した次の「高齢者安否確認ポット」をご覧ください。
①一人暮らしのおばあちゃんがポットを使うとメールが送信される!
②離れて暮らす娘にメールが届く!
③安否確認完了!!
いかがでしょうか。
これを現実に作り上げるプログラミング技術は小学生にはないかもしれませんが、Scratchの世界では作ることができます。
「1人暮らしをしているおばあちゃんの安全確認をする」という目的に対し、まずは達成するための方法を発想力や創造力をもって生み出すことが重要です。
まとめ
他に次のようなものはいかがでしょうか。
- 中にあるもので作れる料理をスクリーンに表示してくれる冷蔵庫
- 自動で畑を耕して種を蒔き収穫までしてくれる農機具
これらもScratchやViscuitで作ることができます。キッズジャンププログラミングでは、このような具体的に社会に生きるものをイメージさせる教材を用意・日々作成しています。
皆さんも子どもたちにX-Techの開発に取り組んでもらいませんか?