「STEAM教育」?? 「STEM教育(ステムきょういく)」じゃなくて??
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
STEMとは以下の英語の頭文字をとっています。
・Science:科学
・Technology:技術
・Engineering:工学
・Mathematics:数学
「STEM教育」とは科学技術開発の競争力向上という観点から、教育政策や学校カリキュラムを論じるときに言及されることが多い考え方です。 ITやAIの技術進化が目覚ましい現代ではとても重要な教育となります。IT人材不足と騒がれている日本では特に必要ではないでしょうか。
これにArt(芸術)を加えたものが「STEAM教育(スティーム教育)」です。
美意識やデザインの重要性については以下のブログで紹介していますので是非ご覧ください。
世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?子供にデザイン力を!!
つまり要点をいうと、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)、 Art(芸術)を小さいうちからしっかり学びましょうという考え方です。
少し難しい印象を受けるかもしれませんが、 ご家庭でも取り組むことができます。 今回は家庭でもできるお手軽STEM教材をご紹介します。
(1)電脳サーキット
幅広い年齢の子どもたちが食いつくのがこちらの「電脳サーキット」。スナップボタンでパチパチと回路を繋いでいろいろな実験が楽しめます。日本語の実験ガイドが付いているので、ガイドの通りに組み立てるだけで簡単。
5歳ぐらいなら実験ガイドを一人で見ながら組み立て可能です。 やんちゃボーイたちが大好きなのが、プロペラ飛ばし。モーターを回転させると、プロペラがふわっと浮き上がります。キャッチしたり、どこまで高く飛ばせるか競い合ったり・・・とこれだけで時間が過ぎることも。
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慣れてきたら、カラフルなLEDライトが輝くイルミナを。https://amzn.to/3BJkKCh
ただし、小さいお子さんには大人の付き添いが必要です。電池・電気は本来危険なもの。配線を間違えればショートします。危険なことをしっかり説明することもお忘れなく。
・対象年齢(メーカー推奨):8歳以上
・身につく力:観察力、論理力、想像力、問題発見力
(2)鉄板のレゴ
レゴがSTEM教育なの?思う方もいらっしゃるかもしれませんが、立派なSTEM教材です。 https://amzn.to/3h450Ss
数学を研究している東大生がおっしゃっていました。「レゴで遊んでいたやつらは、図形問題や立体問題が得意だった。自分はレゴを買ってもらえなかったから図形が苦手だった」と。 レゴをやっていると空間認識能力が高まったり、ボツボツを数えることで量感(数量を直感的に把握する力)が育つようです。
・対象年齢(メーカー推奨):シリーズによって異なります
・身につく力:空間認識脳力、想像力、量的感覚
(3)ストローと輪ゴムで正20面体作り
ご家庭にある材料をつかってもSTEAM教材は作れます。ストローと輪ゴムで正20面体作りです。 ストローには輪ゴムを通せるよう切れ込みを入れておき、まずは大人がお手本を作っておきます。 次に子ども達にお手本を見せて、どういう規則で立体ができているか法則を見つけてもらいましょう。(正三角形が5個隣り合っている法則があります) この法則さえ見つけられれば、あとは法則通りに組み合わせていくだけですが、正確に作業する力と集中力が必要です。
・対象年齢(目安):小学校3年生以上ー図形苦手な大人
・身につく力:空間認識脳力、分析力、やり抜く力
ストローと輪ゴムを準備するのが面倒な人はwammyで挑戦してみましょう! https://amzn.to/2WXwmTC
(4)素数糸掛け
シュタイナー教育の教材でもある「素数糸掛け」。その美しさから「糸掛け曼荼羅」という名前でワークショップがあちこち開催されているようです。
※シュタイナー教育とは・・・知性だけでない子どもの心や体、精神性をも含めた全人教育を目指している教育 作業は単純ですが根気がいります。
(1)板に円を描き、64本均等に釘を打つ。
(2)スタート地点を決める。スタート地点は「0」。「0」に1本目の糸を結ぶ。
(3)0をスタート地点にして釘を数える。31のところに糸を引っ掛ける。
引っ掛けたところを起点「0」とし、また31をかける、、を64回(釘の数だけ)繰り返す。→糸が全部の釘にかかり、最初の「0」の釘に戻ってきたら1本目の糸は終了です。
2本目の糸は「29」、3本目は「23」と素数を減らしながら糸をかけていきます。 すると徐々に板に美しい幾何学模様が出来上がってきます。 素数を64回も数えますので、素数を覚えられることはもちろん。数学の美しさに目覚めます。
・対象年齢(目安):小学校3年生以上(釘64本の場合) ※釘の本数を減らす方法もあります
・身につく力:集中力、分析力、色彩感覚、やり抜く力
Scratch(プログラミングソフト)などで糸掛けシミュレーターを作るのに挑戦してみると、プログラミングにもつながりますね。 また、以下のテーマで発展研究ができますよ。
・素数以外の数で糸をかけたら?
・釘の数を変えてみたら?
まとめ
ロボット、コンピュータ、IoT機器や実験器具を使うだけがSTEAM教育ではありません。板や釘、ストローに輪ゴムなど身近なもので数学に触れることができます。お子様の年齢と興味関心に合わせていろいろな教材を試してみてください。
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