100回目を迎える全国高校野球選手権記念大会が8月5日、阪神甲子園球場で開幕しました。


始球式を務めたのは「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜さん。
松井秀喜さんは春夏合わせて計4回甲子園に出場し、1992年に巨人に入団、2003年にはメジャーリーグヤンキースに移籍し、その活躍から2013年には国民栄誉賞を受賞しています。


そんな松井秀喜さんが、朝日小学生新聞でインタビューに答えていました。

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(出典:朝日小学生新聞)

 

松井さんは「一番の思い出は?」という質問に対し以下のように答えています。(一部抜粋)

プロと違い、高校野球には「負けたら終わり」という中でしか出ない熱さがあります。仲間とともに濃い時間を過ごし、全員が熱量を持って野球をできたことは、今でもかけがえのない思い出です。
(出典:朝日小学生新聞)


「負けたら終わり」という言葉を、私は近頃素直に受け止めていなかったので、改めて考えさせられました。というのも、「プラス思考で物事を考えた方が、仕事もプライベートもうまくいく」という考え方に安易に染まっていたからです。
「人生は続く。負けても(失敗しても)次がある。経験を次に生かせばいいんだ。」と考るようになりました。


もちろん、プラス思考は大切な考え方だと思います。負けや失敗から何を学び、どのように次に生かすかが重要であるということは、皆様もご認識の通りです。
次のような有名な言葉もあります。

人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ。
A man is not finished when he is defeated.  He is finished when he quits.
リチャード M ニクソン(Richard M Nixon)アメリカ第37代大統領(1969-1974)


しかし、「2018年 夏の甲子園」は2度とありません。
「負けたら終わり」であることは事実です。


高校野球に限らず、その他スポーツの大会、コンテスト、発表会、テスト、受験、プロジェクト、厳密にいえばあらゆる物事に2度目はない。時間を代表として何かしら条件が変わっています。


ここで考えさせられることは、「負けたら終わり」そのくらいの気持ちを持って日々、物事に取り組んでいるのかということです。安易にプラス思考を取り入れると、手を抜いて行動してしまいがちではないでしょうか。


もちろん、甲子園に対する特別な思いもあると思いますが、松井さんの言うような熱量をもって物事に取り組める理由は、「高校生」という枠があるせいでしょうか。
みなさんも十代の頃を思い出し、「なぜあんなに熱くなれたのか」と振り返り、「今の自分」と比較しみるのも良いかも知れません。

以下、「もし高校野球の監督になったらどんなチームを作るか」という質問に対する松井さんの回答です。(一部抜粋)

勝つことはもちろん大切ですが、高校野球という枠の中では社会に出て役立つ土台を築かせてあげたいです。高校野球で頑張ったからこそ今がんばれる。そういう気持ちを持てる人を育てて行きたいです。
(出典:朝日小学生新聞)


大きな熱量を持って取り組んだのであれば、どのような結果になろうとも、松井さんの言うような社会に出て役立つ土台を築くための何かを、得ることができるのではないでしょうか。
そして、物事に真剣に取り組む姿勢を身につけた上で、プラス思考を取り入れることが重要だと考えます。