日本の教育

難関大の学生でも世界で通用しない?

慶應義塾大学理工学部長、慶應義塾大学大学院理工学研究科委員長、第17代慶應義塾長などを歴任してき元中央教育審議会会長の安西祐一郎さん
安西さんの日本の教育に対する考えが、読売新聞に載っていました。


改革の波 高校教育にも
 中央教育審議会は1999年、「多様な入試を行うべきだ」との答申を行なった。だが私が2014年に会長に就任するまで、ほとんど何も変わらなかった。そこで、会長としてこの年、大学入試だけでなく、高校や大学の教育も抜本的に変える提言を行なった。
 背景として、従来の入試をくぐって難関大に入学した学生の多くが、世界の舞台では通用しないことを痛感していた点が大きい。これから国際社会で生きて行くには、知識はもちろん、考えたことを相手の立場を配慮した上で、言葉を選んで表現する力が問われると考えたからだ。
 こうした力を高校までに身につけるには、受け身の学習ではなく、国語で論旨が明確な文章を書いたり、英語で「書く」「話す」能動的な訓練を重ねたりすることが重要だ。入試を変えることで高校教育は変わる。
 「一発勝負、1点刻み」の入試は早晩、消えて行くだろう。2021年から始まる「大学入学共通テスト」の導入は、明治時代以来の日本の教育の在り方を変えることを目指している。


(出典:読売新聞)

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「従来の入試をくぐって難関大に入学してきた学生の多くが、世界の舞台では通用しないことを痛感していた」


この言葉はとても印象に残りました。


「難関大の学生で世界に通用しないなら、一体どのような進路に進めば良いのだろう。」
「難関大の学生で世界に通用しないなら、大学では一体何を学んでいるんだろう。」
こんなことを考えてしまいます。


また、「入試を変えることで高校教育は変わる。」ということは、「高校は大学入試対策をする場所なのだろうか。」とも考えてしまいます。
つまり、「これからは表現力を伸ばす教育が必要だ」と社会で求められても、大学入試に必要ないのであれば、従来の教育を変えることはないということになります。

ここでは「勉強の目的は何か」を考えさせられます。
いつの間にか「入試に合格して大学に入学すること」が目的になっているのではないでしょうか。
本来であればその先、「世界を舞台に活躍すること」が目的としてあるはずです。


しかしながら、高校側にしてみれば難関大学に合格する生徒を増やして知名度を上げたいでしょうし、保護者からしてみれば「偏差値の高い大学に入ればいい人生を送れる」といった考えも未だにあるのではないでしょうか。これが今の日本の現実なのかもしれません。


このような背景を踏まえた上で、安西さんは「入試を変えることで高校教育は変わる。」と考えているのではないでしょうか。
また、「大学入学共通テスト」の導入は、高校教育のみならず、日本の教育全体を変える第一歩と捉えて良いかもしれません。
大学入試が変われば高校教育が変わリ、高校教育が変われば高校入試が変わり、高校入試が変われば中学校教育が変わり・・・というように変わっていくことが期待できるからです。


急速に進むグローバル化の中で、
日本の未来を左右する教育改革が始まっています。

外国人に比べ日本人が自己肯定感が低いのはなぜか?

次の項目、あなたはa〜eのどれに当てはまりますか?

「私は価値がある人間だと思う」
  a.「そうだ」
  b.「まあそうだ」
  c.「どちらでもない」
  d.「あまりそう思わない」
  e.「そう思わない」


自己肯定感について、
「もっと自己肯定感の高い人間になりたい。」
「子どもに自己肯定感の高い人間に育ってほしい。」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。

以下、読売新聞から抜粋です。

日本の高校生 依然低い自己肯定感
 独立行政法人・国立青少年教育振興機構が行なった国際比較調査で、日本の高校生の自己肯定感は過去に比べて改善したものの、依然として各国の中では最も低いことがわかった。

(中略)

 この調査は昨年9〜11月に行われ、日本、米国、中国、韓国4か国の高校生計8480人が回答した。
 自己肯定感について訪ねた「私は価値のある人間だと思う」という項目に「そうだ」「まあそうだ」と答えた日本の高校生は44.9%だった。2010年の調査より8.8ポイント増えたものの、米国は83.8%、中国80.2%、韓国83..7%で依然、大きな差があった。

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(出典:読売新聞)


今回の調査対象は高校生ですが、
2010年に調査された高校生はもう社会人になっています。

皆さんの自己肯定感はいかがですか?


ここで1つ疑問が生まれます。
「自己肯定感が低いことがそんなに悪いのか。」


学校、職場、日常生活、社会において、
自己肯定感が人間の様々な行動に影響することは考えられます。
しかし、よりシンプルに考えると・・・
「自己肯定感が低いと幸せになれない
となりませんか?


では
自己肯定感を高くするために何をすべきか?


紹介した記事には
「ネット利用時間が自己肯定感の低さと関係がある」
と記載されています。
ネットの利用時間が少ない方が自己肯定感が高い傾向があるようです。


これはこれで対策するとして、、
各国との差は何が原因なのか。
日本人だけがネットの利用時間が多いとも考えられません。

原因の1つとして、
「日本の教育」
というものは考えられないでしょうか。


日本の教育は変わりつつありますが、
これまでの日本の教育の特徴を挙げてみます。


1.答えが一つ
 →みんな同じ答えになる。みんなと違うと不安になる。多様性を考える機会が少ない。
2.絶対評価ではない偏差値の相対評価
 →それが良いか悪いかではなく、組織や集団内のどの位置にいるかで評価される。
3.一発勝負の受験
 →それまで積み重ねてきた「人物」が評価されづらい。
4.暗記・知識重視で議論や討論する機会が少ない
 →自ら意見を考えてアウトプットすることが少ない。人の意見を聞く機会が少ない。
5.学びの目的を考えたり教えたりする機会が少ない
 →進学、仕事、自分の生き方、社会のあり方について自分なりの価値観が形成しづらい。
6.先生から生徒への一方通行の授業
 →主体性を必要とせず、意見を求めれることが少ない。


このような観点から、
「日本の教育が、日本人の自己肯定感の低さの一つの要因である。」
とも考えられるのではないでしょうか。


そしてやはり、
「自ら考え、意見を作り、アウトプットする」
ということが重要であることがわかります。


なぜなら
「自己の価値観の形成」「多様性の受け入れ」が
できるようになり、
自己肯定感を高まりにつながるからです。


自己肯定感を高めるための1つの方法として
「考える→意見を作る→アウトプットする」
を日常から実践してみてはいかがでしょうか。


例えば、
「私は〇〇と考えています。あなたはどのように考えますか?」 
「あなたはそのように考えているのですね。私は〇〇と考えます。いかがですか?」 
という簡単な日常会話で良いと思います。

子どもだけでなく大人まで、
自分の人生を充実した幸せなものにするために、
自分なりの自己肯定感を高める方法を
見つけてみてはいかがでしょうか。


自己肯定感について、 
あなたはどのように考えますか?