勝どき

家庭でできるプログラミング学習とは?

2020年度から小学校で必修化されるプログラミングですが、「必修化になる前に家庭で少しでもプログラミングに触れておき、学校の授業に抵抗なく入っていけたら。」と考えている保護者の方もいらっしゃるかと思います。
一方で「専門的な知識が必要そうだし、お金もかかりそう。」と、家庭でのプログラミング学習に踏み出せない人も多いのではないでしょうか。


確かにプログラミング教室では、専門的な知識を持った講師が教えており、使用している教材も高額です。
プログラミングの教材というと皆さんはいくらを想像されますか?
子供向けプログラミング教室が主に使っている教材には以下のようなものがあります。


①LEGO Education WeDo 2.0 Core Set 45300
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②レゴ (LEGO) マインドストーム EV3 31313
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2018年9月12日現在、アマゾンでは①は27,800円、②は59,771円で販売されています。
買ってもすぐに飽きたり、難しすぎたらと思うとなかなか手を出せません。

このようにプログラミング教育には「知識とお金が必要」というイメージがあったかと思いますが、最近は知識面・経済面でハードルは下がっているようです。



プログラミング おもちゃで入門
 2020年度から小学校で必修化されるプログラミング学習。子供の教室が相次ぎ開講しているが、家庭でも気軽に体験できる玩具が人気を読んでいる。簡単なプログラムを使って実際に玩具が動くプロセスを学べる。親に専門知識がなくても楽しめるのが特徴。未就学児向けもあり、必修化を前に消費者の選択肢が広がっている。
(出典:日本経済新聞)



まず、専門的な知識が必要かどうかですが、プログラミング学習の導入レベルであれば知識がなくともできることはあります。
なぜなら文字を使ってコードを書く必要がないからです。


記事では専門知識がなくともできるおもちゃの例としてカードでピピッと はじめてのプログラミングカー」というものを紹介しています。これ以外にもおもちゃの例をいくつか挙げたいと思います。


(1)カードでピピッと はじめてのプログラミングカー 4,199円 (2018年9月11日現在のAmazonでの価格)
 チップが内蔵されたカードを順番に車にタッチして車を意図通りに動かすおもちゃです。
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(2)コード・A・ピラー 3,939円 (2018年9月11日現在のAmazonでの価格)
 イモムシの8つの胴体にそれぞれ動き(前進、右折、左折)、音、光がコーディングされていて、それぞれの胴体をつなぎ合わせると、イモムシがその通りに動くというものです。
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(3)Sphero スター・ウォーズ エピソード7 BB-8   8,437円 (2018年9月11日現在のAmazonでの価格)
 スマホやタブレットに専用アプリケーションを入れて、操作したり、動きを線で描くことでプログラミングします。また、ブロックを使ったコーディングも可能です。本当に映画の中での動きと同じように動くので感動します。
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玩具でなく、スマホやタブレットに入れるアプリケーションやインターネットのWebサイトであれば、無料でも家庭でプログラミング学習をすることが可能です。viscuitやScratchJrなどは無料です。また、課金が必要なアプリでも、無料である程度はできるものがあるので、探してみると良いかもしれません。
ただ、これらは画面上で完結するので、以前紹介したモンテッソーリ教育のように、五感を刺激するような玩具でプログラミングを体験した方が、学習効果が高いかもしれません。


いかがでしょうか。家庭でプログラミング学習を始めるハードルが下がりませんでしたか?
もしかしたら子供より保護者の方々がプログラミングにのめり込んでしまうかもしれませんね。


文科省はプログラミングについて「自分の意図を実現するためどのような動きの組み合わせが必要か論理的に考えていく力」と定義しています。この定義であれば家庭でもプログラミング教育は可能ではないでしょうか。プログラミング教室の必要性が疑問視されます。


しかし、「論理的に考える力」は深めようとすればどこまでも深くなります。現実社会ではとても複雑なプログラムで様々なものが動いているのです。玩具で養える「論理的に考える力」は導入・基礎に過ぎないと考えます。より実用的な「論理的に考える力」を育てるのであれば、専門的な知識を持った講師がおり、いろいろな教材が揃ったプログラミング教室に通うことも1つの方法かもしれません。


プログラミング教育はプログラマーになるためではない?

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2020年にプログラミング教育が必修化になりますが、プログラミング教育の必要性について、腑に落ちる説明を見つけました。



音楽を勉強したからミュージシャンになるわけではない。国語を勉強したから作家になるわけでもない。プログラミングも同じ。コンピューター社会で生き抜く力をつけるための教養として必要だ
(NPO法人「CANVAS」理事長 石戸奈々子さん 読売新聞より)



確かに石戸さんの言う通りです。


理科を勉強したから研究者になるわけではない。
体育の授業を受けたからプロスポーツ選手になるわけではないプログラミングを学んだからといって、プログラマーになるわけではないというわけです。


石戸さんのこの説明にはとても納得させられました。


石戸さんはコンピューター社会とその社会で求められる人材を次のように分析しています。


これまではIT人材というと、コンピューター、プログラム(ソフトウェア)、通信、インターネットの情報(コンテンツ)に携わる人を指した。しかし、最近は事情が変わった
(中略)
コンピュータとインターネットがありとあらゆるところに広がっている。モノとモノをつなぐIoT、AI(人工知能)の普及もあって、全産業、生活の場でITを活用するようになった。求められる人材の数、領域ともに拡大している。
(NPO法人「CANVAS」理事長 石戸奈々子さん 読売新聞より)



国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング・etc...


プログラミングはもはや社会を生き抜いていくための基礎的な教養に位置付けられているわけです。


産業界と教育界の連携が強まっている事にも注目すべきです。
産業界が求めるIT人材像を明確にし、教育界のカリキュラムに導入する方策が既に動き出しています。この5月に、企業や大学研究者などが集まり「超教育協会」が発足しました。学校、地域、産業の枠を超えた人材作りに取り組むそうです。


教育界では「学校教育法」が改正され、タブレット端末などの「デジタル教科書」を2020年度から使用できるようになります。


社会のIT化はますます加速しています。
今私たちが生きている社会を認識し、変化にも柔軟に対応していくべきではないでしょうか。

 

 

プログラミング教育の導入スケジュールと必要性とは?

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小学校のプログラミング教育必修化まで2年を切りました。


「あまり実感が湧かない。」
「そんなにプログラミングって大事なの??」

と疑問に思われる保護者の方も多いと思います。
しかしながら、小学校だけでなく、中学校、高校、大学入試と順次導入が予定されていることは事実です。


プログラミング教育について、「週刊東洋経済」で大きく特集されていました。
本誌によるとスケジュールは下記となるようです。

2020年度 小学校 プログラミング体験が必修化 
     >現時点で小学4年生以下の子供が対象
2021年度 中学校 技術・家庭科でプログラミングに関する内容を拡充
2022年度 高等学校 プログラミングを含む「情報I」が必修化
2024年度 大学入試 「情報I」が国語・数学のような基礎的科目に
     >現時点で小学6年生以下の子供が対象
(注)2018年7月時点


現時点で小学4年生の子供は、2020年度の小学6年生の時に小学校でプログラミングが必修化されます。そして、中学・高校と入学からプログラミングを学んでいくことになり、大学入試でも国立大学などを受験する上で「情報I」が必要となります。


現時点で小学6年生の子供は、2021年度の中学3年生の時に中学校でプログラミングに関する内容が拡充されます。そして、高校は入学からプログラミングを学んでいくこととなり、大学入試でも前述の通り「情報I」が必要となります。


ただし本誌によれば、小学校のプログラミング教育の導入の狙いは、「プログラマーやエンジニアになってもらおうということではなく、あくまで日頃の生活とコンピュータとの関係を知り、プログラミングの考え方を身につけること」だそうです。


小学校では、算数・理科・音楽・国語などそれぞれの科目とプログラミングを組み合わせ、作図や作曲、クイズなどのゲーム作りなどを体験していくことが考えられています。


一方で、次のような意見も紹介されていました。

官民一体でプログラミング教育の普及を目指す「未来の学びコンソーシアム」の座長を務めるフューチャーグループの金丸恭文CEO(最高経営責任者)にその意義を聞いた。
(中略)
 今の社会で求められているのは、自分のアイデアをインターネット上で具現化し、新しいビジネスを作れる人。しかし日本では、ITを駆使して想像できる人材が質、量ともに不足しています。
(中略)
日本の小学校のプログラミング教育では、ブロックなどを動かしてコンピュータに支持するビジュアルプログラミングが主流になるようですが、小学校からコードを書き始めるべきです。課外活動に参加したり、民間の塾に通ったりしても良いでしょう。
 「コードを書く作業は自動化が進むから、プログラミングは不要だ」と批判する人もいます。
 確かに、喋った通りにコードを書いてくれるサービスが登場するかもしれない。ただ、プログラミングの思考法や知識が身についていなければ、素晴らしいプログラムを書くよう支持することはできないでしょう。
(出典:週刊東洋経済



ビジュアルプログラミングの代表例としては、viscuitやScratchといったものがあります。
こういったブロックを組み合わせるプログラミングだけではなく、小学生からコードを書くべき(文字を打ってプログラミングするべき)という意見に対し、みなさんはどのように考えますか?



プログラミング教育の必要性を考える上では、産業革命と経済・社会の変化ついて知ることが参考になるかもしれません。現代は第4次産業革命という言葉で表現されます。今までの産業革命を簡単にまとめると以下の通り。


第1次産業革命・・・水力や蒸気機関による工場の機械化
第2次産業革命・・・分業に基づく電力を用いた大量生産
第3次産業革命・・・電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化
第4次産業革命・・・IoT及びビッグデータとAIによるデータ化・分析・活用
※IoT(Internet of Things)...様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み。それによるデジタル社会の実現も指す。
※ビッグデータ...一般的なデータ管理・処理ソフトウエアで扱うことが困難なほど巨大で複雑なデータの集合を表す用語。
※AI( artificial intelligence)...人工知能。人間の知的営みをコンピュータに行わせるための技術、またはプログラムのこと。


このようにみると、産業革命が起こるたびに、経済・社会も大きく変化したのだろうと容易に推測できます。つまり、産業革命は私たちの働き方や生活に大きな影響を与えているのです。


今はあらゆるものがインターネットにつながり、データ化され、コンピュータによって制御されています。そのコンピュータに指示を与えるプログラム。


第4次産業革命と言われる現代において、プログラミングなどの情報技術の重要性はさらに高まり、様々なサービス・製品が、情報技術を基に生み出されることが考えられます。


いかがでしょうか。
プログラミング教育の必要性を感じますか?

(第4次産業革命とは)
第4次産業革命とは、18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命、20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命、1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命に続く、次のようないくつかのコアとなる技術革新を指す。
一つ目はIoT及びビッグデータである。工場の機械の稼働状況から、交通、気象、個人の健康状況まで様々な情報がデータ化され、それらをネットワークでつなげてまとめ、これを解析・利用することで、新たな付加価値が生まれている。
二つ目はAIである。人間がコンピューターに対してあらかじめ分析上注目すべき要素を全て与えなくとも、コンピューター自らが学習し、一定の判断を行うことが可能となっている。加えて、従来のロボット技術も、更に複雑な作業が可能となっているほか、3Dプリンターの発展により、省スペースで複雑な工作物の製造も可能となっている。
(出典:内閣府)