ライフシフト

現在12歳の子供たちの世代の平均寿命ってご存知ですか?

今回は、マンガで学ぶ人生戦略です。

漫画と言ってもビジネス書の漫画版で、本書「ライフシフト」は、35万部以上を売上げ、「人生の教科書」とか「『10年に1冊』の必読書」と大好評を得ています。

 

早速ですが、あなたは、ご自身の年代の平均寿命が何年か知っていますか?また、今の子供たちの平均寿命が何年か聞いたことがありますか?

実は、2007年生まれの子供の半数が107歳まで生きるそうです。そして、平均寿命世界一位の国は、寿命が10年ごとに平均2〜3年のペースで上昇しているのだそうです。本書では、50歳未満の日本人は、100年以上生きるつもりで過ごすべきだとも述べています。

 

 寿命がますます伸び、技術革新など世の中の変化が非常に早い中で、生き方や考え方を変えていかないといけません。長寿命時代に生き抜く力を手に入れることが今後は必要です。

 

 今までのように学校を出て、仕事をし、60代で引退するというような生き方が難しくなってきます。ちなみに、本書では、これを3ステージの人生と呼んでいます。寿命が伸びれば、公的年金はあてにできなくなり、引退後の人生を賄うほどの貯蓄をするのも難しいからです。

 

 ではどのようにしたら良いのでしょうか?

 

 今までの3ステージの人生からマルチステージの人生に移行するべきということです。いくつかのキャリアを持ちながら、能力や経験、人とのつながりや視野を広げ、人間的に成長し、人生の選択肢を広げていく生き方です。

 

マルチステージの例は次のようなものです。

 

副業をする、仕事以外に地域活動やNPO法人などでボランティアをする、

仕事以外の人脈を築く、旅行に出かけて視野を広げる、などです。

最近は政府も人生100年時代構想を謳い、副業を推進したりしていますよね。

 

自分自身がどのような人間か常に意識して、受け身ではなく自分らしく主体的に選択をしていく生き方が今後は必要です。このような考え方は、もっと早くに転換するべきだったかも知れません。日本はバブル崩壊後、絶対潰れないと言われた大手銀行や証券会社が倒産したり、経済は長期間にわたり、低成長に喘いできました。終身雇用も崩れつつあり、マルチステージで活躍する必要性は、もっと以前からあったのかも知れません。

 

さて、このマルチステージを生きるために著者が重視しているのが無形資産です。資産には有形と無形の二つがあります。有形資産とは、貯蓄や不動産、有価証券など目に見えるものです。無形資産とは、家族や友人、スキルやノウハウなどの目に見えないものです。

当然のことながら、有形資産も重要ですが、無形資産は、今後はますます重要性が増すでしょう。

 

 この無形資産は大きく分けて3つあります。

 一つ目は生産性資産です。スキルや知識、仕事仲間や人脈、評判など収入を得るためのものです。今までは、キャリアの初期に知識やノウハウを得れば、一生安定した仕事人生が送れましたが、今後は違います。IoTやAIに代表されるように技術革新のスピードがますます早くなる今後は、環境の変化に合わせて、常に知識やノウハウをアップデートしていかなければなりません。一生涯、キャリアの途中で、大学院に通ったり、常に人脈を広げていく必要があるのです。また、評判に関連して、最近は、信用が資産になると言われています。インターネットやSNSが急速に普及し、情報が簡単に手に入るからこそ、個人個人の信頼性が問われるのだと思います。

 

 二つ目は、活力資産です。これは、バランスのとれた生活や肉体的・精神的健康のことです。寿命が長くなればなるほど、健康の価値は高まります。また、マルチステージを生き抜くにはエネルギーがいります。精神的健康がなければ、そのステージを生き抜き、成長していくための努力を行うことは到底むずかしいでしょう。

 

 最後は変身資産と呼ばれるものです。文字通り、社会の変化に対応し、新しいステージへの移行を成功させる意志と能力です。この能力を高めるためには、自分についてよく理解し将来の可能性を知ること、幅広いネットワークを持つこと、積極的に新しい経験をしていくことです。結局は自分自身を変えたいという気持ちと行動力が大事なのです。人間は、変化や新しい環境を恐れます。そのため、頭で分かっていても行動に移せなかったり、言い訳をしてやり過ごしたりします。ダーウィンの、最後に生き残るのは、最も強く賢いものではなく、最も上手く変化に適応したものである。という言葉を意識して行動することが大事です。 

 

 これらの資産を活用し、自分自身が成長しながら、新しいステージを生き抜いていくようにならなければなりません。新しいステージは3つあります。

一つ目はエクスプローラーで、日常生活から離れて旅をしたり、新しい人と出会ったりして既存の価値観から抜け出し、自分についての理解を深めていきます。

二つ目は、インディペンデント・プロデューサーと呼ばれるもので、組織に雇われず、自分で仕事を生み出すことです。

最後は、ポートフォリオ・ワーカーで、異なる種類の活動を同時に行うことです。会社員として仕事をしたり、副業をしたり地域活動を行うなどです。このような複数のステージを移行することで、遊び・学び・仕事の境目がなくなり、若々しく柔軟な人生を歩めるようになるのです。

 私自身もこのような生き方を知らず知らずのうちに行ってきたような気がします。私は、大学を卒業後、大手企業に就職しましたが、5年目で倒産してしまいました。大手企業に勤めていれば安泰とは、その時点から考えられなくなりました。組織に人生が左右される生き方をやめて、自分自身が主体的に考えて選択する、そんな生き方をしないといけないと考え始め、中小企業診断士という経営学に関する資格を取得しました。それ以後も、今に至るまで、生産性資産を高めるために、本を読んだり、さまざまな会合に出てビジネス交流を広げたり、食事や運動に気を使ったり、自分自身の棚卸を常に行ったりしています。

 私は、この中でも最も大事なのは変身資産増大のポイントとなる、自分について理解し、積極的に新しい経験をしていくことだと思います。

 

 

 本書は、今後の生き方について、指南を得られるとともに、非常に勇気を与えてくれる本だと思います。是非一度、皆さんも手にとってみてはいかがでしょうか?

大学在学中に就職する時代へ??

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 東京大学の柳川範之教授がとても興味深い提案をしています。それは大学において、4年間で必要な単位を取って卒業する現行の仕組みを改め、卒業を待たずに就職し、10年の間に必要な学位を修得して卒業する仕組みの導入です。なぜこのような提案をするのでしょうか?

「あのときにもっと真面目に勉強しておけばよかった」はシステム上の問題

 「在学中は勉強に対するモチベーションが低かった」「あのときもっと真面目に勉強しておけばよかった」と思う方は多いのではないでしょうか。大学生時代に限った話ではないかと思います。柳川教授は「誰もが異口同音に嘆くということは、個々の問題というよりはシステム上に何らかの問題があると言えるだろう。そもそも勉強する時期が適切ではなかったと考えられる。」と述べています。

 生徒の勉強意欲が低いのは生徒自身の問題、あるいは教師の問題がもちろん考えられます。しかし、柳川教授の言う通り、システム上の問題、つまり勉強の時期が適切でないということも、生徒の勉強意欲が湧かない1つの原因なのかもしれません。

必要性を感じたときに勉強するのが一番適切

 では勉強の意欲が湧いてくるのはいつなのか。柳川教授によると「社会人になってから必要性を感じたときに勉強するのが、一番適切だと考えられる。」とのこと。そこで柳川教授が提案しているのが冒頭に紹介した在学中に就職し10年間の間に学位を修得して卒業する仕組みです。

 確かに、「なぜ学ぶのか」「なんのために学ぶのか」という目的がはっきりした状態で、さらに実社会で学んだことが生きるということが実感できれば、勉強のモチベーションは上がりそうです。学んだ知識も本当の意味で「身に付く」といえるかと思います。

時代にあった教育システム

 最近、話題になっている言葉があります。1つ目は「リカレント教育」、2つ目は「ライフシフト」です。

  • リカレント教育・・・生涯にわたって教育と就労を交互に行うことを勧める教育システム
  • ライフシフト・・・人生100年時代において生きる戦略を立てるという考え方

 どちらも「変化の激しい現代において、生き抜いていくためには学び続けることが大切である」と説いています。大学までの知識で生きていける社会ではなくなってきており、生涯にわたり学び続けなければお金を稼げないということです。このような観点から、柳川教授の提案は今の時代に合わせた大学の仕組みと言えるのではないでしょうか。

まとめ

 柳川教授の提案は、大学側と企業側で様々な課題が生まれれることが考えられます。しかし、もし実現してうまく回り出せば、大学の研究成果や企業の生産性向上といった面でプラスの効果が現れるかもしれません。生徒個人も限られた人生の時間を有効に使うことができ、「あのときもっとまじめに・・・」といった後悔もなくなりそうですね。

 ところで、「社会人になって必要性を感じて勉強の意欲が上がるのはわかったけど、小学生・中学生・高校生の勉強の意欲を上げるにはどうすれば?」という疑問を持った方もいらっしゃるかと思います。そのような方は過去に書いた次のブログが参考になれば幸いです。

 子どもの勉強へのモチベーションを上げるにはどうすべき?

 また、私たちのスクールの生徒(小学生)は近所の薬局で薬剤師の仕事を体験したことがあると話していました。そのような職業体験をさせてみるのも勉強の意欲向上につながるかもしれませんね。

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(出典:日本経済新聞)


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『ライフ・シフト』大人も子どももこれからの人生をどう生きるべきか

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 皆さんは、自分自身の年代の方々の平均寿命が何年かご存知ですか?または、今の子どもたちの平均寿命が何年か想像されたことありますか?寿命に関して、次のような二つのデータがあります。

  1. 2007年生まれの子供の半数が107歳まで生きうる
  2. 平均寿命世界一位の国は、寿命が10年ごとに平均2〜3年のペースで上昇している

 前述の寿命のデータは、ロンドン・ビジネススクールの教授であるリンダ・グラットン氏とアンドリュー・スコット氏が執筆した書籍『ライフ・シフト』で紹介されているものです。本書は2016年10月に日本で刊行され大反響を呼びました。今年に入り、『ライフ・シフト』の漫画版『まんがでわかるライフシフト 100年時代の人生戦略』が出版されました。これを機会に「ライフ・シフトとはなにか」「ライフ・シフトのためになにをすべきか」について今一度確認したいと思います。

ライフ・シフトとは

 ライフ・シフトを簡潔にいうと100歳時代でも生き抜く力を手に入れることとなります。『ライフ・シフト』では、次のようなことが述べられています。

  • 寿命がますます伸び、技術革新など世の中の変化が非常に早い中で、生き方や考え方を変えていかないといけない
  • 50歳未満の日本人は、100年以上生きるつもりで過ごすべきだ

このような中でも生き抜く力を手に入れることが重要だということです。今までのように学校を出て、仕事をし、60代で引退するというような生き方(3ステージの人生)が難しくなってきます。寿命が伸びれば、公的年金はあてにできなくなり、引退後の人生を賄うほどの貯蓄をするのも難しいからです。

ライフ・シフトに向けどうすべきか

 今までの3ステージの人生からマルチステージの人生に移行するべきということです。マルチステージの人生とはいくつかのキャリアを持ちながら、能力や経験、人とのつながりや視野を広げ、人間的に成長し、人生の選択肢を広げていく生き方です。マルチステージの例は次のようなものです。

  • 副業をする
  • 仕事以外に地域活動やNPO法人などでボランティアをする
  • 仕事以外の人脈を築く
  • 旅行に出かけて視野を広げる

 このように自分自身がどのような人間か常に意識して、受け身ではなく自分らしく主体的に選択をしていく生き方です。

重要な無形資産

 マルチステージを生きるために著者が重視しているのが無形資産です。資産には有形と無形の二つがあります。

  • 有形資産・・・貯蓄や不動産など目に見えるもの
  • 無形資産・・・家族や友人、スキルやノウハウなどの目に見えないもの

 さらに無形資産は大きく分けて3つあります。

  1. 生産性資産

    スキルや知識、仕事仲間や評判など収入を得るためのものです。今までは、キャリアの初期にまとめて知識やノウハウを得れば、一生安定した仕事人生が送れましたが、今後は違います。IoTやAIに代表されるように技術革新のスピードがますます早くなる今後は、環境の変化に合わせて、常にアップデートしていかなければなりません。一生涯、学習を重ねたり、人脈を広げていく必要があるのです。

  2. 活力資産

    これは、バランスのとれた生活や肉体的・精神的健康のことです。寿命が長くなればなるほど、健康の価値は高まります。また、マルチステージを生き抜くにはエネルギーがいります。精神的健康がなければ、そのステージを生き抜き、成長していくための努力を行うことは到底むずかしいでしょう。

  3. 変身資産

    文字通り、社会の変化に対応し、新しいステージへの移行を成功させる意志と能力です。この能力を高めるためには、自分についてよく理解し将来の可能性を知ること、幅広いネットワークを持つこと、積極的に新しい経験をしていくことです。結局は自分自身を変えたいという気持ちが大事なのです。

 これらの資産を活用し、成長しながら新しいステージを生き抜いていくことこそがライフシフトというものになります。

3つの新しいステージ 

新しいステージは3つあります。

  1. エクスプローラー

    日常生活から離れ旅したり、新しい人と出会ったりして既存の価値観から抜け出し、自分についての理解を深めていきます。

  2. インディペンデント・プロデューサー

    組織に雇われず、自分で仕事を生み出すことです。

  3. ポートフォリオ・ワーカー

    異なる種類の活動を同時に行うことです。会社員として仕事をしたり、副業をしたり地域活動を行うなどです。

 このような複数のステージを移行することで、遊び・学び・仕事の境目がなくなり、若々しく柔軟な人生を歩めるようになるというものです。

最後に

 経営立て直しによるリストラや、メガバンクのフィンテック導入による大幅な人員削減のように、他人事にできないことが実際に起きています。しかし、人は自分にとって都合の悪い事は無視したり過小評価したりする特性があります。(正常性バイアスといいます)この特性を認識しておく事はとても重要です。ライフ・シフトについて知り、必要な今ある有形・無形の資産を確認し、これからどうしていくべきか考えることは決して無駄にはならないはずです。

 やや難しい内容となってしまいましたが、そこで冒頭でご紹介した『まんがでわかるライフシフト 100年時代の人生戦略』の登場です。より身近で具体的なストーリーでライフ・シフトがわかりやすく理解できます。これからの100年時代の人生戦略の参考にしてみてはいかがでしょうか。