カリキュラム

高校普通科が変わる、政府が示した4タイプとは?

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 今年の初めに「高校普通科のカリキュラムが変わる!?」というブログを書きました。高校普通科の画一的なカリキュラムを柔軟に見直し、専門性の高い学科として2021年度導入を目指すというものです。1月時点では具体的に示されていませんでしたが、17日に行われた政府の教育再生実行会議という会議で、4つの枠組みが示されました。教育再生実行会議でまとめまれた第11次提言の内容を抜粋して紹介します。

参考:教育再生実行会議第11次提言

新しい高校普通科の4タイプ

 教育再生実行会議第11次提言では、「普通科においては、生徒の能力や興味・関心等を踏まえた学びの提供という観点で課題がある場合があり、一斉的・画一的な学びは生徒の学習意欲にも悪影響を及ぼす」と示されています。

 これを受け、「現在生徒の約7割が在籍する普通科について、生徒の意欲と関心を喚起し、能力を最大限引き出すことができるように」と、普通科において以下の4つの方向性を選択できるように検討が進められるそうです。 

  1. 予測不可能な社会を生き抜くため自らのキャリアをデザインする力の育成を重視するもの
  2. グローバルに活躍するリーダーや国内外の課題の解決に向け対応できるリーダーとしての素養の育成を重視するもの
  3. サイエンスやテクノロジーの分野等において飛躍知を発見するイノベーター等としての素養の育成を重視するもの
  4. 地域課題の解決等を通じて体験と実践を伴った探究的な学びを重視するもの

 

文系・理系に偏らないバランスのとれた科目履修へ

 教育再生実行会議11次提言では、高校普通科カリキュラムの変更のことだけではなく、文系・理系に分けることについても課題があると述べられています。

 「Society5.0をたくましく生きるためには、文系・理系のどちらかに偏ることなく、 バランスよく資質・能力を身に付けていくことが重要であり、例えば、教育理念に基 づくことなく、大学入学者選抜等を過度に重視した文系・理系に分断されたコースの 開設等は、生徒に真に必要な力を身に付けさせる観点からは、望ましい在り方とは言い難い。」

この課題に対し、次のように各高等学校で見直しをする方向で検討が進められるようです。

 「各高等学校は、自らの教育理念及び教育課程編成・実施に関する方針等に基づき、文系・理系のバランスがとれた科目履修が行われるよう、教育課程を見直すことが重要である。」

※Society5.0・・・第4次産業革命とも言われる、AI やロボティクス、ビッグデータ、IoT といっ た技術の急速な発展に伴い到来する超スマート社会

まとめ

 先日、私が参加したイベントで「次の時代を生きる人」は以下のような人だという説明がありました。

  • 18歳までの学力で勝負する人ではなく一生学び続けていく人
  • 最終学歴ではなく最新学習歴を重要視する人
  • 早熟型ではなく晩成型の人

 これまでは「入った大学がその後の人生を決める」「終身雇用だから就職できたら一生安心」といった考えが一般的だったかと思いますが、社会は変化しています。このような考え方も変化に対応して変えていかなければなりません。そういった観点で見ると、日本の教育は社会の変化に合わせて改革が進められていることがわかります。乱暴ではありますが簡単に表現するならば、学ぶことの目的が「大学入学」ではなく、その先にある「社会を生きていく」というより大きな目的に変わったと言えるでしょうか。

 人間はどうしても自分が経験していないことは当事者意識をもてないものです。今回の「高校普通科カリキュラムの改革」や前述した「次の時代を生きる人」は、子どもはもちろんのこと、我々大人も十分に意味を考えておくべきことではないでしょうか。人生100年時代、我々大人も次の時代を生きる人ですからね。

 

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出典:日本経済新聞

高校普通科のカリキュラムが変わる!?

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あけましておめでとうございます!!昨年は教室移転や予約システム導入などにご対応なども含め、大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い致します!!

 

さて、2020年の大学入試センター試験から大学入学共通テストへの変更が近づいてきました。他にも高大接続改革といった教育改革が着々と進んでいますが、高校普通科についても見直しが進められているようです。

高校普通科を抜本改革

読売新聞に次のような記事がありました。

 政府・自民党は、高校普通科の抜本改革に乗り出す。画一的なカリキュラムを柔軟に見直し、専門性の高い学科とすることが柱だ。各校の独自色を高め、生徒が明確な目的を持って学べるようにする狙いがある。文部科学省令などを改正し、2021年度からの導入を目指す。

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(出典:読売新聞)

具体的には次のようなことが考えられているようです。

  • 国語や数学、理科などを学ぶ普通科の下に専門コースを設ける
  • 普通科を廃止し新しい学科(サイエンス学科・チャレンジ学科など)を設ける

「社会に出て即戦力となる人材」「グローバルに活躍できる人材」などを目指すにあたり、このような改革が行われることは保護者にとってはとても喜ばしいことではないでしょうか。

一方で、英語やプログラミングといった前例があるように、専門性を持った教員の確保も課題となることが予想されます。また、「高校は『大学への通過点』の位置付けが強まっている」といった文科省幹部の声もあるように、「高校の勉強は大学に受かるため」といった考えが広まっていることも否めません。

「結局は入試でいい点を取らなければいけないんだから今のままでいい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、大学入試も変わってきていることをしっかりと認識しておくことは大切です。これからは「成績」とは別に、「何をしてきたか?」「強みが何か?」などを問われることが多くなるはずです。

将来をよく考え、情報を集め、進路を選択していきたいですね。

 

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