エリート

世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?

こんにちは。渡邊です。

 

先日、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」山口周著(光文社)という本を読みました。

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非常に共感・納得できる内容だったのでご紹介したいと思います。

 

著者によると最近は、MBA のような伝統的なビジネススクールへの出願者数が減少傾向にある一方で、アートスクールや美術系大学によるエグゼクティブトレーニングに多くのグローバル企業が幹部を送り始めているとのことです。

 

そして、今までのような分析、論理、理性に軸足をおいた経営から、それに加えて、全体を直感的に捉える感性、真・善・美の感覚(これらを総称して美意識という)を持った行動が求められるということです。

 

本書では、「経営における美意識」という言葉を次のように定義しています。企業活動における良い・悪いを判断するために認識基準であり、例えば、

・従業員や取引先の心をワクワクさせるようなビジョン

・道徳や倫理に基づき、行動を律する行動規範

・合理的かつ効果的な経営戦略

・顧客を魅了する商品・サービスや広告宣伝

などです。

 

では、なぜ美意識が必要なのでしょうか?

 

いくつかの論点が本書には書かれていますが、私なりに、簡略化して解釈すると、下記のようなことが理由だと思います。

 

今日のような複雑・不確実・技術変化のスピードが速い現代では、論理的で理性的な問題解決だけでは、無理があるということです。というのは、世界が複雑すぎて、分析・論理などの科学的なアプローチでは、意思決定に時間がかかりすぎてしまうということです。または、合理的に考えれば考えるほど、意思決定ができないという状態に陥るのです。従って、スピード感を持って変化に対応していくためには、感性や直感などが必要だということです。

 

特に、ITや人工知能の進化によって、過去には想像もつかなかったようなサービスがどんどん生まれてきています。そのような中、法律の整備が追いつかないという問題も発生しています。

 

従って、法律などの整備を待って意思決定すると、ビジネスチャンスを失う場合が出てきます。あるいは、整備の前に意思決定する場合でも、何が正しいか自分なりの哲学や感性などの判断基準を持って善悪を考えていくということが大事です。

 

例えば、今開発が進んでいる自動運転車などは、事故を起こした時に誰が責任を負うのか、明確になってはいません。さまざまな企業が連携して開発をしているわけですが、それぞれの企業がしっかりとした倫理観を持って、開発をしていかなければなりません。

 

人工知能もそうです。人工知能は自分で学習をしていきますから、暴走し、人間に不利益を被るようなことを起こすかもしれません。そうならないように、開発や活用段階での倫理観を企業がしっかりと持っておく必要があります。便利になるから開発を進めるという態度では、大きな問題を引き起こす可能性があります。

 

20年後や30年後は、さらに複雑で変化のスピードが早くなっていることは容易に想像できます。

 

そのような時代には、論理的思考力や分析力などの他に、価値観やものの考え方、感性、感覚的なスキルがより重要になってきます。

 

社会が変われば、教育も変わります。いえ、変わる必要があると言った方が良いでしょう。そういう感性を磨く教育も、今後は必要なのではないでしょうか?そんなことをあらためて考えさせられました。

 

ちなみに、この考え方は目新しいものではなくて、オックスフォードなどのヨーロッパのエリート養成校では、昔から特に哲学に代表される美意識の育成が重んじられてきたということです。

 

 

哲学って何?

こんにちは。渡邊です。

 

最近、哲学の入門書のような本が売れているようです。ご多分にもれず、私も最近この手の本を読んでいます。

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なぜなら、哲学と歴史は、ヨーロッパのエリート養成を担ってきた教育機関では、長らく必修だったからと聞いたからです。

 

それでは、哲学とはどういうものでしょうか?


簡単にいうと、物事の本質を探求すること。なぜと問い続けながら、自分を取り囲む世界を、言葉によって意味付けることです。そもそも、哲学って何?と考えること自体が、哲学ということです。

 

では、なぜ哲学が、最近ますます重要視されるようになってきているのでしょうか?

 

哲学的な考えのプロセスは、目の前にある常識や暗黙の前提を意識的に疑ったり、批判したりすることから始まります。それによって、新たな課題を発見することにつながります。

 

ビジネスの世界でイノベーションを起こすということは、常に新たな課題を発見し、それを解決する商品やサービスを生み出すことです。

 

今世紀に入って、IT技術の急激な進化、グローバル化のさらなる進展、AIの開発など、目先の将来さえも見えない時代になってきています。

 

このような混沌とした時代を分析し、新たな課題を見つけ、その解決策を考え、新たな価値を創造していくためには、哲学的な考えのプロセスを持っておかなければいけないということだと思います。

 

従って、ヨーロッパやアメリカでは、エリートを要請する教育機関で重要視されてきたのだと思います。哲学的な考えのプロセスを持っているということは、ビジネスに大いに役立つからです。フランスでは、大学受験の必須科目として哲学の論文があるそうです。

 

社会のニーズが変われば教育は変わります。そして社会に出た後も、常に学び、考えることによって、自分を磨いていくことが成果を出す秘訣です。従来からの英語教育の広がりやプログラミング教育の必修化と同じように、2022年度から高校で必修となる「公共」という科目の中でも、哲学的に考えることがますます重要視されるようになります。

 

哲学的に考えたり行動することは、普段から、一人でもできます。本を読んで、考え、言葉にすることによって、それが可能になります。つまり、インプットしたことをきっかけとして、考えたり、疑問を持ったりし、言葉にし、他者と意見を交わすことによって、別の視点からの意見を受け入れ、考えをまとめていくプロセスです。

 

子どもたちに教えるだけではなく、我々大人も常にこういうことを意識していくことによって、普段から自分を磨いていきたいと思います。

 

 

 

エリートがエリートじゃなくなる?

みなさま、こんにちは!

キッズジャンププログラミング代表の渡邊です。

 

突然ですが、皆さんのお子さんが、もし仮に、将来、弁護士になったとしたらどうですか?

 

喜ばしいことですよね!!非常に素晴らしいことだと思います。

 

超難関の司法試験を受かり、日本でトップレベルの年収の職業につくのですから、こんなに喜ばしいことはないですよね!!

 

しかし、その弁護士になれたとしても、収入が非常に少なかったら、どうでしょうか?

手放しで喜べるでしょうか?

 

下記をご覧ください。

 

弁護士の大半は個人事業主として活動しているが、その2割は、経費などを引いた所得が年間100万円以下であることが国税庁の統計で分かった。

500万円以下だと4割にもなる。

弁護士が急増したうえ、不況で訴訟などが減っていることが主原因とみられる。

(毎日新聞 2013年05月08日)

 

統計の取り方などによって数値は変わってきますので、このデータをそのまま受け入れるかどうかは別として、司法試験制度が変わって、近年、弁護士の数が急激に増加しているため、全体的に収入が低い人が増えてきているというのは事実のようです。

(統計の取り方などについては、論点がずれるので割愛します)

 

弁護士だけではなく、世の中の環境変化によって、大きく競争が激化する場合があります。そのために、収入だけではなく仕事が少なくなるケースも多々あります。

 

また、AIの開発が進み、将来弁護士や会計士、銀行員など、一昔前にエリートと言われた職業の仕事の一部が、必要なくなるとも言われています。

 

広島銀行は6日、人工知能(AI)を活用した法人融資審査の実証実験を開始したと発表した。AIを使ったデータ受託分析を手掛けるデイタムスタジオ(東京・渋谷)と業務提携した。まず5月をメドに入出金履歴や財務データと倒産リスクなどの相関関係を分析し、独自の融資審査システムを構築。その上で実用化の可能性を探る。

(日本経済新聞 2017年2月7日)

 

 

米国では、弁護士は二極化しているといわれる。法廷で高度な弁論を闘わせる弁護士と、下調べに相当する証拠物件の解析作業などを専門とする弁護士だ。収入にも格差があり、「AIの登場でさらに広がるかもしれない」とある弁護士は肩をすくめる。

弁護士だけではない。昨年末、東芝の不正を防げなかったとして金融庁から行政処分を受けた新日本監査法人は、AIを導入することで、ビジネスの構造を変えつつある。

これまで会計士が担っていた財務諸表のチェックなど、比較的単純な作業はAIに任せる。会計士は顧客企業の経営者に話を聞いて財務上の課題を指摘するなど、コンサルティング的な業務を主に担う。

(日本経済新聞 2016年11月5日)

 

良い大学を出て、良い会社に就職する、あるいは超難解な国家資格を取って、高収入の職業につくという時代も今後大きく変わる可能性があります。

 

高学歴を否定するつもりはありません。目的意識を持って、大学に入り、勉強する、研究するということは非常に重要です。

 

ただ、これからの社会を生き抜く力を持っていないと、良い大学を出て良い会社に入る、国家資格を取って専門職業につくというだけでは、人生が不安定な場合もあり得るということが言えます。

 

これからの社会を生き抜く力とは何でしょうか?

 

いろいろあります。

論理的思考力、分析力、表現力、提案力、洞察力、コミュニケーション能力などなど。

 

また、好奇心や向上心、倫理観、チャレンジ精神、やり抜く力などなど。

 

さらには、物事への見方、考え方なども重要です。

 

今後の、非常に変化の激しい時代に求められる能力は大きく変わってきていると言えます。

 

ひと昔前まで重要だった知識、資格などから、一歩進んでそれを活用する力が重要になってきています。

 

個人的には、これからの社会を生き抜く重要な力を一言で言えば、

「社会が必要としているニーズを的確に捉えて、それを形にできる能力」

だと思います。

 

そんなことを教える事業を弊社でもやっていきたいと考えています。

具体的には、「オンリーワンスクール」と言います。

 

ちなみに、先輩経営者たちがすでに東京でも始めています。ご興味ある方は、来月、説明会があるので行かれてみてください。私もお手伝いに行く予定です。(下記参照)

オンリーワンスクール説明会@新宿https://www.facebook.com/events/1832746270381044/

オンリーワンスクールHPhttp://www.onlyone21.net

 

現在準備中ですが、秋から冬にかけてスタートする予定です。

 

是非お楽しみに!!