ものの見方

『7つの習慣』を小学生に?

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今回は久しぶりにオンリーワンスクールのレッスン内容や生徒の様子をお伝えしたいと思います。

 

『7つの習慣』という本があります。全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラーであるこの本は、人生哲学の定番として親しまれてきました。


とてもためになる本なので、レッスンにもなんとかして使えないものかと考えておりました。
ただ、、500ページほどありますので、大人でも少し気合いを入れて取り掛からないと挫折してしまう本書。「小学生には難しすぎるのでは。。」と思われる方も多いと思います。


また、「そもそも小学生から学ぶべき内容なの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。


しかし、小学生から本書の考え方に触れておくことで、その子の人生がより良いものになると言っても過言ではないでしょう。完全に内容を理解する必要はないと思います。それでも人との付き合い方、進路、仕事などに役立つことでしょう。


そんな時、次のような本に出会いました。
『まんがでわかる 7つの習慣』


読んでみると重要な考え方が漫画のストーリーを通して理解でき、小学生向けのレッスンの資料として十分に使えるものでした。


目次は以下の通りです。

Introduction 「7つの習慣」の前に意識すること
 問題の見方を「インサイド・アウト」に変える
Chapter1 第1の習慣 主体的である
  自分らしさの選択
Chapter2 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
  夢を見つける原則
Chapter3 第3の習慣 最優先事項を優先する
  未来を変える今日を生きる
Chapter4,第4の習慣 Win-Winを考える
  「誰かのために」から始まること
Chapter5 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
  相手の心を開くもの
Chapter6 第6の習慣 シナジーを創り出す
  「違うこと」豊かさ
Chapter7 第7の習慣 刃を研ぐ
  1歩ずつ、前へ!
(出典:まんがでわかる 7つの習慣)

 

いかがでしょうか。
目次を見るだけでも興味をそそられませんか?

ビジネス書や自己啓発本、哲学の本は大人になって読むものだと思っていましたが、そんなことはありません。漫画でわかりやすくなっているならば、子どものうちからこのような考え方に触れておくことはとても有意義なことではないでしょうか。


そもそも、ものの見方や考え方を学ぶことは、人間の基礎または土台となる「人格」を育てることであり、最も重要視すべきことです。だとしたら、人格が形成される子どもの頃からより多くの考え方(哲学)に触れておくことが大事だと思いませんか?


先日のオンリーワンスクールのレッスンでは、まずはIntroductionを読んでもらい、「インサイド・アウト」についてわかったことと、自分の考えを書き出してもらいました。


「インサイド・アウト」とは「7つの習慣」の前提として知っておくべき事です。簡潔に説明すると、自分自身の内面から始めるという意味です。例えば、物事がうまくいかなかったとき、「できなかった理由」を人のせい、環境のせいにせず、まず「自分に問題がなかったか」と自分自身に問いかけるところから始めることです。


レッスン後に小学4年生の女の子と会話をしました。


 私「少し難しかったかな?」
 女の子「でも大切な考え方だよね。本を借りてもいいですか?」
 私「いいよ。お母さんと今日何をやったか話をするの?」
 女の子「うん。」


家庭で話題にしてくれることほど嬉しいことはありません。
正直な話、限られた時間のレッスンよりも、より多くの時間を過ごす家庭の環境がとても大切だからです。


レッスンではこれから第1の習慣から順番に進めていけたらと考えています。
また、『7つの習慣』だけでなく、様々な哲学に触れる機会を設けて行きたいものです。
あくまでも哲学を押し付けるのでなく、触れて生徒自身がどのように考えるのかを重視します。


どうぞ、ご家庭でも『まんがでわかる 7つの習慣』などを活用して、どう思うか、どう考えるかを子どもと話し合ってみてください。

社長が下した社員の評価、その理由を小学生が考える

以前、
自作プログラムをプレゼンテーションする中学入試を紹介し、
入試の多様化をお伝えしました。

今回紹介する入試問題も、
中学入試の変化を強く感じるさせるものではないでしょうか。

なぜ今、入試が変わるのか?

この本質的な質問の答えは、
入試問題にヒントがありそうです。

以下は開成中学校の国語の入試問題です。
自分が社長になったつもりで一度考えてみてください。

問題
 北海商事株式会社は北海道の名産物を、各地に紹介し、販売する会社です。大手百貨店の安田デパートから「月末の休日に、新宿支店と池袋支店で北海道物産展を行うので、カニ弁当を仕入れてほしい」と依頼されました。
 北海商事では、新宿支店の仕入れ販売を大西社員、新宿支店よりやや規模の小さい池袋支店の仕入れ販売は小池社員が担当することになりました。両支店での販売を終え、翌月の月間報告会では、販売部長がグラフを示しながら、両支店での成果を社長に報告しました。
 「大西社員は販売用に500個、小池社員は450個の弁当を発注しました。最終的に、新宿支店では見事にカニ弁当は完売となりました。池袋支店では、20個の売れ残りが生じてしまいました。グラフは、九時の開店から十九時の閉店までの、弁当の売れ行き総数を示したものです。2人の社員の評価について、社長はいかがお考えになりますか」
 この報告を聞いて、社長は「私は、小池社員を高く評価する」と答え、自分の考えを示しました。

問
大西社員より小池社員の方を高く評価する社長の考えとは、どのようなものでしょうか。「たしかに」「しかし」「一方」「したがって」の四つの言葉を、この順に、ぶんの先頭に使って4文で説明しなさい。
(2018年度開成中学校 改題)

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出典:読売KODOMO新聞(2018年4月19日)


解答のポイントは、
「閉店までに予測される総売上個数」と「発注個数」のズレが、
小さかったかどうかということです。

そしてこの問題の特徴は、
・評価の理由を自ら考え文で答えるということ
・発注、売上予測、顧客満足度、社員評価といった
 ビジネス感覚が必要だということ

以上から、この問題を出題した学校は、
思考力多面的なものの見方社会で即戦力となるビジネス感覚、
これらを持った人材を求めていることがわかります。


ここで冒頭の本質的な質問、
「なぜ今、入試が変わるのか?」
の答えを入試問題をヒントにして逆算して考えてみると、


入試が変わってきた
(暗記から活用に)
  ↓
学校が求める人材が変わってきた
(受け身から主体的に)
  ↓
社会・企業が求める人材が変わってきた
(指示待ちから自発的に、模倣から創造に)
  ↓
社会が変わってきた
(量から質へ)

ということになるのではないでしょうか。

今回紹介したような問題を出題する学校が、
これからどんどん増えていくことでしょう。


なぜなら、「社会が求める人材」、
さらには、「社会変化に対応できる人材」、
このような人材を育成することが、
教育の目的の一つであるはずだからです。

しかし、大切なことは、
入試だけに注目するのではなく、
「なぜ変わるのか」という本質を考え、全体をとらえて、
準備・対策していくことではないでしょうか。


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