AO・推薦 急拡大のわけとは?

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大学でAO(アドミション・オフィス)入試・推薦入試が急拡大する理由は、「優秀な学生を獲得したい」という理由だけではないようです。

 

 


 1990年、神奈川県藤沢市に開設された慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)は、日本で初めてAO(アドミッション・オフィス)入試を導入した。1点刻みの学力試験が主流の中、受験生が自由に応募でき、書類と面接で先行する手法は注目を集めた。
(中略)
 AO入試でSFCに入学したIT企業の男性(35)は中学時代、生徒会で募金活動を行い、ボランティアについて勉強したいと考えた。面接では、問題意識や入学後の勉強などについて具体的に聞かれたという。「自分が何を学び、どんな大人になりたいかを真剣に考えた」と振り返る。
(中略)
 知識量ではなく、人格や高校時代の活動などを評価するAO入試や推薦入試は次第に拡大した。中央教育審議会も97年の答申で「総合的かつ多面的な評価など丁寧な選抜」の必要性を指摘するなど後押しした。2000年度には早稲田大や筑波大などもAO入試を導入。00年度、全大学の入学者のうちAO入試合格者は1.4%だったが、17年度は9.1%に増えた。
 東京大も16年度に推薦入試を導入し、77人が合格した。

出典:読売新聞

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本来であれば、
大学側にとってAO入試の導入は「優秀な学生を獲得するため」という目的であるはずです。
また、学生側もAO入試を受けるにあたり「自分が何を学び、どんな大人になりたいか」真剣に考える良い機会となります。



しかしながら、別の目的でAO入試を導入する大学もあるようです。

 優秀な学生を狙って導入する大学と経営維持を目的とした学生集めのために行う大学に二極化した。
 首都圏のある私立大教授は「定員を埋めるため、極度に学力の低い受験生でもAO入試で合格させる」と漏らす。
(中略)
 学生募集に苦しむ大学ほど、入学者のうちAO入試などの合格者が占める割合は高い傾向がある。文部科学省の12年度の調査では、定員充足率が50%を割る27大学の入学者中、AO・推薦入試の合格者は80%を超えていた。

出典:読売新聞

本来のあるべき目的とは異なり、「定員確保のため」という目的でAO入試を導入している大学もあるということです。
その結果、大学生の学力低下が問題視されています。

AO・推薦入試の合格者が80%を超える大学があるということはあまり知られていない事実ではないでしょうか。


このような状況から、文科省は21年度からAO・推薦入試に学力試験を義務付ける方針だということです。