考える力・アクティブラーニング

芸能人も挑戦するビブリオバトルって?

皆さんは『ビブリオバトル』をご存知でしょうか。


ビブリオバトルとは、誰でも(小学生から大人まで)開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです。小中高校,大学,一般企業の研修・勉強会,図書館,書店,サークル,カフェ,家族の団欒などで広く活用され、「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーに日本全国に広がっています。また、活字文字推進会議により毎年、大学生、高校生、中学生の全国大会も開催されています。


公式Webサイトによるとビブリオバトルの公式ルールは以下となります。


ビブリオバトル公式ルール
 1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
 2.順番に一人5分間で本を紹介する.
 3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
 4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.
知的書評合戦 ビブリオバトル 公式Webサイト より)

準備するのは本とカウントダウンタイマーのみで、レジュメ準備はなし、パワーポイントも使用しないで生の語りで紹介していくそうです。


「レジュメもパワポもなしで発表するなんてなんだかレベルが高そう・・・」と思ってしまいますが、どこかの大会にいきなり出るわけではありません。レジュメもパワーポイントも用意しなくてもいいのであれば、むしろ気楽に楽しめるのではないでしょうか。


まずは家庭や友達同士の会話から始めても良いかと思います。
「最近なんか本読んだ?」
「その本おもしろかった?」
「どんな内容?」


こんな風に聞いて勝手に相手をビブリオバトルに参加させてしまいましょう。もちろん自分も本を紹介してビブリオバトル成立。いきなり「発表してディスカッションして投票しよう」というよりはだいぶ敷居が低くなると思います。


お子さんがいる方は、「子どもがそもそも本を読まない。」という状況もあるかと思いますが、強制ではなく自発的に本を読む習慣がつく環境になっているでしょうか。「家に本がたくさんあるか」「本を読み聞かせているか」「本を読む人(親御さん自身を含め)が周りにいるか」などを気にしてみてはいかがでしょうか。もし、読書にもつイメージが「読書感想文を書かなくちゃいけない」というマイナスイメージを持っているのであれば、「情報が入ってくることが楽しい」といったプラスイメージに転換できると良いですね。


ゲーム感覚で楽しめるビブリオバトルが広まれば、日本人の読書時間も増えるかもしれません。
読書時間が増えると読解力や論理的思考力といった能力の向上が考えられます。さらにビブリオバトルを行えば、コミュニケーション能力人前で発表する力が伸びるので、受験に限らず仕事や実社会で生きる力が身につきそうですね。


芸能人もビブリオバトルに挑戦するそうです。ビブリオバトルがさらに広まるきっかけになるかもしれません。


知的書評ゲーム ビブリオバトル☆スター決戦
 各界の読書好きがオススメの本を紹介する「ビブリオバトル☆スター決戦」(主催・読書新聞社、共催・紀伊国屋書店)が11月19日、東京・新宿で開催される。若者を中心に人気のある書評ゲームに、スターが挑戦する異色のイベントだ。

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(出典:読売新聞)

教育と収入・日本経済の関係とは?

教育(学力)と収入の関係については以前ブログで紹介しました。「高収入なら学力続く」という記事をとりあげたブログです。
親の年収や学歴が高い家庭の子供ほど学力が高い傾向が続いているというデータがあり、遺伝的要因も考えられますが、塾や習い事などにお金を使うことができることも1つの理由と考えられます。(詳細は「家庭の年収と子供の学力は関係ある?」を参照)


裏を返せば「学力が高いほど高収入につながる」ということです。
つまり、大きな視点を持ってみると、「日本の教育が良くなれば、日本経済も良くなる」と考えられるわけです。しかし、日本(国)が教育にかけるお金は、国内総生産(GDP)の順位の割には、他国と比べると低いようです。


公的教育支出、日本は最低
 経済協力開発機構(OECD)は11日、小学校から大学までに相当する教育機関に対する公的支出状況などを調査した結果を公表した。2015年の加盟各国の国内総生産(GDP)に占める支出割合を見ると、日本は2.9%となり、比較可能な33カ国中で前年に続き最も低かった。OECD平均は4.2%。
 一方で、日本の子供にかかる学校関連の費用の総額は、小学校から大学までで1人あたり1万2120ドルとなり、各国平均の1万391ドルを上回った。教育費が比較的高いのに公的支出の割合は少ないことで、家庭負担に頼っている現状が浮かんだ。

経済協力開発機構(OECD)・・・、国際経済全般について協議することを目的とした国際機関。
国内総生産(GDP)・・・経済を総合的に把握する統計である国民経済計算の中の一指標で、GDPの伸び率が経済成長率に値する。

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(出典:日本経済新聞)

そもそもOECDは経済に関して協議をすることを目的としているのに、今回のように国の公的教育支出の調査や、学習到達度調査(PISA)などの教育に関する調査も行なっているのはなぜでしょう。それは、経済成長のためには教育がとても重要だと考えられているからではないでしょうか。


記事にある通り、日本の公的教育支出は比較可能国のうち最下位の2.9%です。
しかしGDPのランキングはどうでしょう。

2015年 名目GDPランキング
順位 名称 単位: 10億USドル
1位   アメリカ 18,120.70
2位   中国 11,226.19
3位   日本 4,394.98
4位   ドイツ 3,377.31
5位   イギリス 2,886.21
6位   フランス 2,434.79
7位   インド 2,102.39
8位   イタリア 1,833.79
9位   ブラジル 1,799.71
10位   カナダ 1,559.62
11位   韓国 1,382.76
13位   オーストラリア 1,232.92
23位   スウェーデン 497.92
26位   ベルギー 455.43
28位   ノルウェー 386.66
45位   フィンランド 232.58
112位   アイスランド 16.94
 
2017年 名目GDPランキング
順位 名称 単位: 10億USドル
1位   アメリカ 19,390.60
2位   中国 12,014.61
3位   日本 4,872.14
4位   ドイツ 3,684.82
5位   イギリス 2,624.53
6位   インド 2,611.01
7位   フランス 2,583.56
8位   ブラジル 2,054.97
9位   イタリア 1,937.89
10位   カナダ 1,652.41
11位   韓国 1,538.03
13位   オーストラリア 1,379.55
23位   スウェーデン 538.58
25位   ベルギー 494.73
29位   ノルウェー 396.46
44位   フィンランド 253.24
105位   アイスランド 23.91
(出典:IMF(国際通貨基金))

2015年も2017年も3位を維持しています。
これだけ見ると
「教育と経済はそんなに関係なさそう」
「国がかける教育費はこのままで良いのでは?」
と考えてしまいます。

しかし、1人あたりの国内総生産(GDP)はどうでしょう。
(一人当たりのGDP = GDP ÷ 人口)

2015年 1人あたりの名目GDP
順位 名称 単位: USドル
1位   ルクセンブルク 102,688.40
2位   スイス 82,447.81
3位   ノルウェー 74,280.67
4位   マカオ 70,132.04
5位   カタール 67,537.19
6位   アイルランド 62,356.88
7位   アメリカ 56,411.37
8位   シンガポール 54,939.86
9位   デンマーク 53,235.65
10位   オーストラリア 51,344.15
11位   アイスランド 50,949.70
12位   スウェーデン 50,544.84
15位   イギリス 44,328.18
17位   カナダ 43,559.73
18位   フィンランド 42,505.91
20位   ドイツ 41,344.65
21位   ベルギー 40,528.52
22位   フランス 37,865.57
26位   日本 34,612.25
29位   イタリア 30,163.23
30位   韓国 27,105.08
73位   ブラジル 8,801.80
75位   中国 8,166.76
145位   インド 1,638.76

 

2017年 1人あたりの名目GDP
順位 名称 単位: USドル
1位   ルクセンブルク 105,803.13
2位   スイス 80,590.91
3位   マカオ 77,451.29
4位   ノルウェー 74,940.62
5位   アイルランド 70,638.26
6位   アイスランド 70,332.19
7位   カタール 60,804.26
8位   アメリカ 59,501.11
9位   シンガポール 57,713.34
10位   デンマーク 56,444.10
11位   オーストラリア 55,707.28
12位   スウェーデン 53,217.63
17位   フィンランド 46,016.74
18位   カナダ 45,077.39
19位   ドイツ 44,549.69
20位   ベルギー 43,582.17
23位   フランス 39,869.08
24位   イギリス 39,734.59
25位   日本 38,439.52
27位   イタリア 31,984.01
29位   韓国 29,891.26
68位   ブラジル 9,894.93
74位   中国 8,643.11
142位   インド 1,982.70

(出典:IMF(国際通貨基金))

いかがでしょうか。GDPでは世界3位であるにも関わらず、1人あたりになると公的教育支出比較国のうち下から3番目です。


このデータを見れば「教育と経済には関係がある」と考えられないでしょうか。

学校教育を変える「エドテック」とは??

「エドテック」(EdTech)という言葉をご存じでしょうか。
Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、教育とIT(情報技術)の融合でその分野に革新を起こそうという取り組みです。例えばオンライン講座はエドテックのうちの1つです。


この分野で、学習塾や予備校などは進んでいますが、日本の学校教育は出遅れているようです。学習指導要領で縛られ、新技術の活用を阻んできたことが原因とされています。しかしながら今後、新技術の誕生と学校教育での活用は加速していきそうです。


次世代担う人材を「エドテック」で
 身の回りのデータ利用が広がるなか、教育が様変わりしている。オンライン講座など学びの機会が飛躍的に増え、ビッグデータを生かして効率的に教える手法の開発も進む。教育と技術が融合した「エドテック」が牽引だ。

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(出典:日本経済新聞)


エドテックの導入で学校や教師の役割が変わってきます。
知識の習得はネットで行い、討論などで思考力を培うことは教室で行うということです。
教師はファシリテーターとしてサポート役となることが多くなるでしょう。
(ファシリテーターとは・・・例えば討論を行う場合、進行やセッティングなどは担当するが、討論に自分の意見をすることはしない。)
これにより生徒たちは主体性を持って行動することが期待できます。


さらに、文部科学省も動き出しています。



教育AIで個別指導
文部科学省は来年度から、人工知能(AI)などの最先端技術を教育に生かす、「EdTech(エドテック)」の実証実験に乗り出す。子供たちがどんな問題でつまずくかといったデータをAIで解析し、一人ひとりに合った指導法につなげる狙いがある。

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(出典:読売新聞)

現状の学校教育では、その子の苦手分野の宿題を個別に出すといった指導は難しいと考えられます。しかし、この実証実験が成功し、教育の現場でAIの活用が普及すれば、学校教育できめ細かい個別指導が実現することが期待できます。


エドテックの導入により以下のような問題が解決できるのではないでしょうか。
 ・学校の授業についていけない
 ・既に理解している事を宿題に出される
 ・教師の長時間労働
 など


文部科学省は実験で「一人ひとりの学びの最適化」以外にも、「いじめなどの早期発見」「ベテラン教員の指導力分析」「教職員と保護者の負担軽減」についてもエドテックを活用できるか探るそうです。


エドテックの導入により、日本の教育はより良いものになっていきそうですね!!


スーパーのバイトだけで文字や常識を学んだ社長!?

テレビ朝日の番組に「激レアさんを連れてきた。」(毎週月曜よる11時15分放送※一部地域を除く)という番組があります。


2018年9月10日(月)の放送では、「小学校に6日しか通わなかったので嘘みたいに無知だったけど、スーパーのバイトだけで文字や常識を学び社長にまで上り詰めた人」という激レアさんのハットリさんを紹介していました。

社長になったハットリさんですが、まだまだいい会社、立派な社長を目指しているそうです。
ハットリさんは次のように言っています。


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このコメントに対し、司会進行を務めていた慶應義塾大学卒業の女性アナウンサーは自分自身について「(学びが)止まってるわぁ」とショックを受けていました。


15歳の時点でひらがなのみの読み書き、指で数えられるまでの足し算・引き算しかできなかった社長。かたや中高大と慶應を卒業した女性アナウンサー。


①学んでこなかったが学び続ける人
②学んできたが学びが止まっている人
③学び続ける人


皆さんはどれに該当しますか?


ハットリさんは当たり前のように学校に通っていた人と違い、学んでこなかったからこそ「学ぶこと」「学べること」の楽しさ、大切さが身にしみているのでしょうね。

そして、ハットリさんには年齢に関係なく「学び」を始めること、続けることの重要性を改めて教えてもらいました。


過去の激レアさんはドラマ化されるようなので、是非ハットリさんの人生もドラマ化して欲しいものです。
ハットリさんの回の「激レアさんを連れてきた。」は下記URLから視聴できます!!
配信期間は2018年9月17日 22:15までなのでお急ぎを!!

https://cu.tv-asahi.co.jp/watch/241?official=1


大学の録画面接の広がりがもたらすもの

最近ではAIを導入したペッパーによる面接が話題になりましたが、民間企業では2年ほど前から動画録画による面接を取り入れる例が目立ってきているそうです。そんななか、立命館アジア太平洋大学(APU)が、留学生の大学院入試の面接に録画による面接試験を導入する方針を固めました。



 立命館アジア太平洋大(APU)は5日、海外にいる外国人受験生を対象にした大学院入試で、録画による面接試験を導入する方針を固めた。受験生がスマートフォン(スマホ)などのカメラで動画を撮影し、用意された質問項目に回答。動画データを大学の専用システムに登録する仕組み。提出期限内なら受験生は時差や場所に縛られず面接に臨める。
 同大によると、大学院の入試で録画面接を採用するのは全国初。2019年度に大学院への入学を希望する受験生を対象に今月から運用を始める。軌道に乗れば大学入試での導入も検討する。
(出典:日本経済新聞)

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(出典:日本経済新聞)


そもそも立命館アジア太平洋大学(APU)とはどのような大学かというと、「スーパーグローバル大学」と呼ばれています。「スーパーグローバル大学創成支援」という世界レベルの教育・研究を行うトップ大学や、国際化を牽引するグローバル大学に重点支援を行う文部科学省の事業があります。その「国際化を牽引するグローバル大学」の採択校の1つです。(参考:文部科学省Webサイトへリンク


APUの特徴を挙げてみます。

 ・「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念とする
 ・2000年の開学以来、国際学生を受け入れた国・地域は世界147カ国・地域
 ・学生の約2人に1人が88ヵ国・地域からの国際学生(留学生)
 ・THE世界大学ランキング日本版2018「国際性」:私大1位
   イギリスの高等教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』によるランキング
 ・QS世界大学ランキング2018アジア地域編「国際性」:100点/100点満点
   イギリスの高等教育評価機関『クアクアレリ・シモンズ社』によるランキング
 ・APUの公用語は英語と日本語
 ・73カ国・地域、465の大学・研究機関等と海外留学協定を締結
  etc..
(参考:立命館アジア太平洋大学Webページへリンク



海外に留学せずとも、日本国内にこれほどの環境が整った大学があります。APUはもともとグローバル大学ということで留学生の受け入れに積極的ではありますが、この録画面接導入の流れは他の大学にも広がっていくのではないでしょうか。考えられる主な理由は以下です ・優秀な学生の確保
 ・グローバル人材の育成
 ・国際化への対応とそのアピール
 ・定員の確保


加えて2020年に留学生を30万人に増やす政府目標もあり(平成29年5月1日現在の外国人留学生は267,042人)、これから外国人留学生が増えていきます。外国人留学生が増えるとともに、国内企業へ就職する外国人が増えることが予想されます。外国人が就職できる環境も今後さらに整ってくるでしょう。今でこそ、就職は就活生に有利な売り手市場といわれていますが、この先AIやITのさらなる発達で機械・ロボットなどによる自動化が進めば、状況はあっという間に変わってしまうことが考えられます。そもそも、売り手市場なのは中小企業のみで、大手は変わらず買い手市場であるという話もあります。


つまり、近い将来就職活動は今よりも厳しくなってくるのではないでしょうか。


「いやいや、IT人材不足だからこの先就職はしばらく大丈夫でしょう。」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、IT人材には3つの階層があると考えられています。


 ①超トップ人材 社会や経済を変革するものを生み出す
 ②ミドル人材 あらゆることがIT活用へと切り替わっていく中、その仕事を担う人材
 ③ベース人材 ITを使いこなす能力を持つ人


「どの階層に属するのか?」ということです。待遇が違うことは明白です。


いずれにせよ、国際化は避けられない社会の流れなので、ポジティブに捉えて、相乗効果で日本全体が活気付いていくことを期待したいです。


録画面接については、「不正は起きないのか?」「直接会って面接しないとわからないこともあるのでは?」という懸念点もありますが、どのような効果をもたらすのか注目してみてはいかがでしょうか。 

子供にデザイン力を!!

iPhoneやMacなどのAppleの製品、掃除機やドライヤーなどのdysonの製品など、
皆さんもある製品を見て「かっこいい」「美しい」と感じることがあるかと思います。


もちろん家電に限ったことではありません。
限服、靴、バッグ、家具、雑貨、Webサイト、パッケージ…etc


機能と同じくらい重要視するもの、または、人によっては機能よりも重要視するもの、
それはデザインです。


今の社会では、以前よりもデザインの重要性が高まってきているようです。
「量より質へ」のその先へ
といってもよいでしょうか。


そのデザインの重要性を、日本の経営者は今一度確認する必要があるようです。

デザインの意義を捉え直し経営に生かせ
 特許長がデザインを保護する意匠法の改正案をまとめた。ウェブ画面といったモノ以外も対象に含めるなど、保護の範囲を広げる。企業はデザインの意義を捉え直し、経営に生かす時だ。
(中略)
 デザインとは単に製品の見栄えを良くするだけでなく、消費者の需要をユーザー目線で見極め、追求していく営みである。
 特許庁の調べでは、デザインを重視する米企業の株価はこの10年間で、S&P500種株価指数の銘柄全体と比べ2倍以上に成長したという。日本の経営者も、デザインは経営に欠かせない要素であるとの認識を深めることが大切だ。

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(出典:日本経済新聞)


Appleは著名デザイナーが役員の一角を占め、dysonは創業者のジェームズダイソン自身がデザイナー。
このような事実からも経営におけるデザインの重要性がわかります。


誰もがデザイナーとなるわけではありませんが、これからはデザイン力を持った人間が社会では重宝されると考えられます。
製品のデザインに限らず、Webサイト・空間・プレゼン資料・表・ポップのデザインなど、より一般的にデザイン力を求める傾向が強まってくるのではないでしょうか。


では、どのようにデザイン力を高めるか。
以下のような方法が考えられます。


・美術館や展示会などの芸術に触れる機会を増やす
・身の回りのものを観察し、どのような印象や効果があるか考える
・社会の変化と求められているデザインの傾向を知る
・イノベーションを生むために枠に縛られない考え方を持つ
・アウトプットしたものを他者に見てもらい感想を聞く
 など


子供たちのデザイン力を育てるにはどうすべきでしょうか。
まずは、私たち大人が当たり前になっている周りのものに興味や疑問を持つことから始めるべきです。その視点を持って、

 「なぜこのような形になっているのか」
 「なぜこのような色になっているのか」


などを一緒に考え、

 「どう思うか」
 「どう感じるか」


を聞いてみてはいかがでしょう。


例えば、街中の看板、電車、自動車、マンホール、ペットボトルなどや、公園・テーマパーク・お店といった空間的なものも良いかと思います。


論理的、科学的なことが重要視されてきましたが、デザインといった感性について、経営者に限らず私たちも見直してみてはいかがでしょうか。



リビング学習は効果がない?

最近は「リビング学習」が増えているようですが、皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。
学力向上、コミュニケーション能力向上などの効果はありますか?


子供が自室ではなく家族が集まる場所で勉強する「リビング学習」を取り入れる家庭が増えている。親の目があるため、子供が程良い緊張感を持って学習に取り組める、親子のコミュニケーションが取りやすいといった点が評価を集める。一方で、勉強に集中できない、親の干渉が子供のやる気を削ぐといった恐れも。

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(出典:日本経済新聞)

リビング学習が広がり出したのは10年ほど前からで、中学受験が過熱する中で「教育雑誌などがリビング学習を『学力向上につながる』と取り上げたことが拍車をかけた」という見方もあるようです。


しかしながら、多くの親が学力アップに期待を寄せる反面、リビング学習が学力向上につながると立証したデータはないとのこと。


ここで間違って捉えてはならないことがあります。
データがないだけです。
リビング学習が学力向上につながらないと結論が出ているわけではない ということです。


つまり、やり方次第でリビング学習は学力向上につながるということです。


記事では、リビング学習のポイントを挙げています。
過度な口出し・強制は禁物


過度な口出しとリビング学習の強制で考えられるリスクとその原因は次のようなものでしょうか。

・やる気の低下・・・「否定される」「強制的」などによる
・自己肯定感の低下・・・「否定される」などによる
・思考力の低下・・・「教えすぎ」「指示しすぎ」などによる
・主体性の低下・・・「教えすぎ」「指示しすぎ」などによる
・判断力の低下・・・「教えすぎ」「指示しすぎ」などによる
・親子関係の悪化・・・信用されていないといった「不信感」などによる
など


逆に考えれば、リビング学習のポイントに気をつければリスクと挙げられたものはプラスに転じます。


過度な口出しをやめ、強制しない。
具体的にどのように行動すべきか考えてみると次のようなものが挙げられます。

・途中で口出ししない(集中している時に邪魔しない)・・・集中力の向上
・答えを教えるのではなく、まずは情報を与え考えさせる・・・思考力の向上
・否定的な言葉は使わない・・・やる気と自己肯定感の向上
・なぜ学ぶ必要があるのかを説明する(将来像をイメージさせる)・・・主体性と判断力の向上
・子供をよく観察し良いところは褒める・・・やる気と自己肯定感の向上
・成長とともに学習場所は個人に選ばせる・・・判断力の向上と信頼による親子関係の良好化
・意見を押し付けず子供の意見を尊重し、多様性を認める・・・自己肯定感の向上と親子関係の良好化
など


皆さんもポイントに気をつけてリビング学習を取り入れてみてはいかがでしょうか。

モンテッソーリ教育は受験に有効?

藤井聡太さんが学んでいたということで話題になった「モンテッソーリ教育」


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(出典:プレジデントFamily)


他にも多くの著名人がこの教育を受けています。
・Google創業者 ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン
・Facebook創業者 マーク・ザッカーバーグ
・Amazon創業者 ジェフ・ベゾス
・社会学者 ピータードラッカー
 など


名だたる著名人を前に、「学校教育とはかけ離れた天才向けの教育をしているのでは。。」と思って敬遠してしまう人もいるかと思います。私の第一印象はそうでした。しかし、多くの著名人を育てた教育内容を知らないわけにはいきません。


「モンテッソーリ教育」とは一体どういうものなのでしょうか。


モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは、イタリアの医師、マリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。
モンテッソーリ教育法は主に乳児、幼児、園児あるいは児童を対象にしていますが、欧米にはモンテッソーリの小学校は数多くあり、中学校や高等学校も存在します。
大きさ、手触り、重さ、材質などもこだわって作られた「教具」と呼ばれる様々な教材を通し、子どもたちの繊細な五感を刺激して脳を育てます。


ここまでの説明では「感覚的なものは育てて欲しいけれど、社会、仕事、生活で生きるのか?」と思われる方も多いと思います。
そしてやはり気になってしまうのは「受験で役に立つのか?」でしょうか。
それらの疑問は「教具」を具体的に見ていくと解消できるかもしれません。


モンテッソーリの幼稚園で使われる教具
・日常生活の教具 小さなホウキやちり取り、毛糸針を使った縫い刺しなど
・感覚教育の教具 円柱をぴったり穴にはめこんだり、色のついた板を並べたり
・言語教育の教具 文字を覚える
・算数教育の教具 数字や簡単な足し算などを学ぶ
・文化教育の教具 世界地図や時計の見方などを学ぶ
小学校の領域では使われる教具
・算数教具
・幾何学教具
・生物教具
・地理教具
 など
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動物を分類する「生命の樹」という教具

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平方や立法を体験する「ビーズキャビネット」という教具

(出典:プレジデントFamily)

 いかがでしょうか。学校の教育内容とも共通しています。 しかし決定的に違うことは、カリキュラムは子ども主導で進むことと、教具で体験して知識を吸収することです。 横浜にあるマリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクール(小学生向けフリースクール)では、先生の役割は子供達の学習進度に合わせて教室に教具を配置するなどの「サポート役」という位置づけだということです。受け身でなく主体性が身につきます。 また、人体の勉強をする子は紙粘土で脳を再現するそうです。同スクール理事長の高根さんは「子供たちは手を動かして、触って、学習しているから、頭のなかに豊かなイメージが広がっています。だから忘れないのです。」とコメントしています。 
マリア・モンテッソーリ・エレメンタリースクールでは実際に受験でも実績を上げています。開成中学校、聖光学院中学校、栄光学園、武蔵中学校、豊島岡女子学園、慶應義塾湘南藤沢中等部、攻玉社中学校などの合格実績があります。



同校で受験指導を行なっている中村秀男先生は次のように話す。
「中学受験の勉強というと、通常は4年生から始めます。ここでは5年生から始めていますが、彼らは6年生からでも十分なくらい。それくらい下地はできている。下地とは、『知的好奇心』と『考える力』です。
(中略)
自分が持っている知識とイマジネーションと結びつけてしまうので、記憶ものも強いです。」
(出典:プレジデントFamily)



モンテッソーリ教育とその実績を知ると、教科書中心の教育に疑問を感じてしまいます。
受験の話題となりましたが、『知的好奇心』と『考える力』は、社会・仕事・生活でもその人間の土台となって役立つものです。


そして、子供たちはすでに受験のその先を見ていることが、次の高根理事長の言葉からわかります。



子供たちの素晴らしさは、学力だけでないと高根理事長は語る。
「3年生くらいになると、みんな自分の得意分野がわかって、その得意なことでお役に立ちたい、と言うようになります。こうした心の成長にもっとも感動させられます」
なぜ、心が成長するのか。それは最初に「宇宙」や「生命の担当」など、を大きなスケールで物事を学ぶからだという。 自分が宇宙の一部として、生かされているのを自然と感じ取れるカリキュラムになっているのだ。
(出典:プレジデントFamily)



        
      

『7つの習慣』を小学生に?

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今回は久しぶりにオンリーワンスクールのレッスン内容や生徒の様子をお伝えしたいと思います。

 

『7つの習慣』という本があります。全世界3,000万部、国内180万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラーであるこの本は、人生哲学の定番として親しまれてきました。


とてもためになる本なので、レッスンにもなんとかして使えないものかと考えておりました。
ただ、、500ページほどありますので、大人でも少し気合いを入れて取り掛からないと挫折してしまう本書。「小学生には難しすぎるのでは。。」と思われる方も多いと思います。


また、「そもそも小学生から学ぶべき内容なの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。


しかし、小学生から本書の考え方に触れておくことで、その子の人生がより良いものになると言っても過言ではないでしょう。完全に内容を理解する必要はないと思います。それでも人との付き合い方、進路、仕事などに役立つことでしょう。


そんな時、次のような本に出会いました。
『まんがでわかる 7つの習慣』


読んでみると重要な考え方が漫画のストーリーを通して理解でき、小学生向けのレッスンの資料として十分に使えるものでした。


目次は以下の通りです。

Introduction 「7つの習慣」の前に意識すること
 問題の見方を「インサイド・アウト」に変える
Chapter1 第1の習慣 主体的である
  自分らしさの選択
Chapter2 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
  夢を見つける原則
Chapter3 第3の習慣 最優先事項を優先する
  未来を変える今日を生きる
Chapter4,第4の習慣 Win-Winを考える
  「誰かのために」から始まること
Chapter5 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
  相手の心を開くもの
Chapter6 第6の習慣 シナジーを創り出す
  「違うこと」豊かさ
Chapter7 第7の習慣 刃を研ぐ
  1歩ずつ、前へ!
(出典:まんがでわかる 7つの習慣)

 

いかがでしょうか。
目次を見るだけでも興味をそそられませんか?

ビジネス書や自己啓発本、哲学の本は大人になって読むものだと思っていましたが、そんなことはありません。漫画でわかりやすくなっているならば、子どものうちからこのような考え方に触れておくことはとても有意義なことではないでしょうか。


そもそも、ものの見方や考え方を学ぶことは、人間の基礎または土台となる「人格」を育てることであり、最も重要視すべきことです。だとしたら、人格が形成される子どもの頃からより多くの考え方(哲学)に触れておくことが大事だと思いませんか?


先日のオンリーワンスクールのレッスンでは、まずはIntroductionを読んでもらい、「インサイド・アウト」についてわかったことと、自分の考えを書き出してもらいました。


「インサイド・アウト」とは「7つの習慣」の前提として知っておくべき事です。簡潔に説明すると、自分自身の内面から始めるという意味です。例えば、物事がうまくいかなかったとき、「できなかった理由」を人のせい、環境のせいにせず、まず「自分に問題がなかったか」と自分自身に問いかけるところから始めることです。


レッスン後に小学4年生の女の子と会話をしました。


 私「少し難しかったかな?」
 女の子「でも大切な考え方だよね。本を借りてもいいですか?」
 私「いいよ。お母さんと今日何をやったか話をするの?」
 女の子「うん。」


家庭で話題にしてくれることほど嬉しいことはありません。
正直な話、限られた時間のレッスンよりも、より多くの時間を過ごす家庭の環境がとても大切だからです。


レッスンではこれから第1の習慣から順番に進めていけたらと考えています。
また、『7つの習慣』だけでなく、様々な哲学に触れる機会を設けて行きたいものです。
あくまでも哲学を押し付けるのでなく、触れて生徒自身がどのように考えるのかを重視します。


どうぞ、ご家庭でも『まんがでわかる 7つの習慣』などを活用して、どう思うか、どう考えるかを子どもと話し合ってみてください。

決断させること、それは考えさせること

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「一流の育て方」という本があります。
サブタイトルは「ビジネスでも勉強でもずば抜けて活躍できる子を育てる」です。


タイトルあるいはサブタイトルを見て、
「一流を育てたい」と思って読む方もいるでしょうし、
「一流でなくても幸せならいい」と思って読まない方もいると思います。


しかし、読んでみると前者の方はもちろんですが、後者の方にもとても参考になる本だと感じました。
筆者は次のように述べています。



 本書は幸福な自分らしい人生を切り開く子どもを育てるための、「子育ての教科書」を求める親御さんや、子育てに携わる方々が一義的な対象読者である。しかし広義には、主体的に幸せなキャリアを切り開きたい全ての方々が対象となろう。
(出典:一流の育て方)


「幸福な自分らしい人生を切り開く子どもを育てる」「主体的に幸せなキャリアを切り開く」ということは、ほぼ全ての方が対象となるのではないでしょうか。

基本的には子育てを中心に話は構成されています。
「自分を育てる」といった観点も取り入れると、ご自身にも役立つものがあるがあると思います。


「一流の育て方」の目次は以下の通りです。

第1章 「主体性」を最大限に伸ばす
     自分を知り、自分で決められる力を育てる
第2章 「視野」を広げ、天職に導く
     選択肢を増やし、得意分野に進ませる
第3章 やり抜く力「グリット」を育む
     真剣に挑戦させ、簡単にはやめさせない
第4章 一流の「コミュニケーション能力」を磨く
     人から信頼されるために必要なコミュニケーション能力の本質
第5章 これで自分から「勉強」するようになる
     放任や強制より、「動機づけ」が大切
第6章 「勉強以外の勉強」をさせる
     テスト勉強より、「しつけ」こそが一生の財産に
第7章 「無償の愛情」」を感じさせる
     最も大切な親の仕事

どの章もとてもおもしろいのですが、今回は第1章から1つキーワードを取り上げ、掘り下げていきたいと思います。


今回のキーワードは第1章の「主体的に決断させる」です。


このキーワードを選んだ理由は、「決断させることは考えさせること」であり、とても重要だと感じたからです。当然ながら他人や親に決められた習い事や進路などは、自分で考えることをしません。責任が自分に生じないためです。最悪の場合、うまくいかなかったことを人のせいにし、人間関係も悪くなります。


対して、自ら決断することで生じるのは自己責任です。この責任の所在が自ら考えることへ大きな影響を及ぼすと考えられます。結果に対して人のせいにはできません。
決断の際には、良い結果になるにはどうすべきか自分で考えますし、経過や結果がうまくいかなかった場合は反省して次はどうすべきか自分で考えます。
また、「あの時こうしておけば良かった」という後悔は誰しもあると思いますが、自分で決断したことであれば圧倒的に後悔も小さく、割り切れるのではないでしょうか。


主体的に決断させること、つまり自分で決断させることの重要性がわかります。


ここで注意すべきことは、子どもに決断させるときは、親は情報・アドバイス・選択肢を出来るだけ子どもに提示することです。放置ではないということです。情報を収集する力は大人の方が優れています。その上で自分で選択をさせます。強制ではなくサポートという姿勢が大切だということです。


子どもは成長していつかは自立していきます。
親が子どもの真の幸福を願うのであれば、人に決断を任せるような受け身の人間ではなく、主体的に幸せなキャリアを切り開く人間になってもらいたいと思いませんか?


もし、子どもに決断させる機会が今までなかったのであれば、少しずつでも主体的に決断させる機会を増やしてみるのも良いかもしれません。
まずは選択肢を用意してあげた上で、レストランのメニュー、服、おもちゃ、習い事、塾選びなど、身近なことで良いと思います。


みなさんは「主体的に決断させる」ということをどのように考えますか?